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44回 ページ10

「善逸くん!」

呼び止めようと、小さくなってゆく彼の後ろ姿に、呼びかけた。

「いいんじゃ、放っておけ」

「でも──」


「お主には謝らなければならない」

「ど、どうしたんですか、いきなり」


「──儂は、お主に何も教えてやれなかった」

一瞬、遠ざかってゆく彼に目を向けた師範は、直ぐに私を目を見つめて、そう言った。


「そんなことはありません!」

心から思った。
絶対に、そんなはずが無い。


「私は、師範に沢山の事を教えて頂きました。
それは、ただ単に、己の体を鍛え上げる方法だけじゃない。

呼吸が使えることだって、師範と出会わなければ、一生知らなかったかもしれない。

人との繋がりや、誰かのために剣を振るうこと。


その全てが、今の私の生きる意味です。

自暴自棄になっていた私を、貴方は救ってくれたんです」


私の言葉をゆっくり咀嚼するように、目を閉じて頷いていた師範は、言い終わると同時に、首を横に振った。


「本当はな……お主らに最終選別へは行って欲しくないのじゃ」

私は驚きのあまり、目を見開いた。

師範はいつも、鬼殺隊としての心得を教えてくれていた。
私の面倒を見る条件も、入隊を前提としたものだったのではなかったのだろうか。

私は疑問を抱いたまま、師範の次の言葉を待った。

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瑠夏(プロフ) - かなとさん» 申し訳ございませんでした。オリジナルフラグを外して、公開設定を下書きにしたつもりだったのですが、手違いで全体公開、オリジナルフラグが立ったままの状態になってしまっていました。不快な思いをさせてしまい、すみません。 (2019年9月23日 15時) (レス) id: fa645de6ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか? (2019年9月23日 14時) (レス) id: 1e7c2ecc39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠夏 | 作成日時:2019年9月23日 14時

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