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『可哀想やな、お前も』
すばるに手を引っ張られて着いたのはいつもの空き教室だった。
「いつから起きてたの、」
『あんなうるさい女子が近くにおったらすぐ起きてまうわ』
「じゃあ、すぐわたしのことフォローしてくれても良かったのに」
『起きづらかってん、』
すばるはまだ眠そうにあくびをしながらそう言う。
「あーゆーの、わたし苦手、」
『ふは、苦手そうやな、まぁ、俺もやけど』
くく、っておかしそうに笑うすばる。
「なにがおかしいの？」
『やって、あん時のお前、絶対うまくわらえてへんのやろなって思ったら笑けてくる』
もう、そんなに笑わないでよ、
わたしだって必死だったのよ。
すばる以外の同級生と会話を交わしたのはいつぶり？
もう、だいぶ昔だ。
でもさっき会話を一言二言交わして思った。
わたしはやっぱりひとりでいることが似合ってる。
すばるは例外として、
やっぱりわたしはひとりでいるべき人間なんだと改めてそう感じた。
「これで、よかったんだな、」
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作者名：ふぅりん | 作成日時：2018年11月28日 21時
