検索窓
今日:7 hit、昨日:18 hit、合計:6,679 hit

14 ページ14









「でもあんな態度取られてちゃ会話すらできねぇよ、

黒木!佐伯Aの情報は持ってないのか?」







ありとあらゆるところにネットワークがあり
知り合いが多いことで「対人関係のエキスパート」と呼ばれている。







「確か3年前に引っ越してきて秀明に来ているはず。

中学は双葉女子、部活等は入っていない。

男女共に交友関係が薄く秀明内で仲のいい人はいない。
人との交流を避けているところがあるみたいだね。

それに学校や秀明の行き帰りは両親が車で送り迎えをしているみたい。

そのくらいかな」







黒木がそう話すとほかの3人はさすが、と言わんばかりに黒木を見つめた。

色々な情報網を持っている彼は謎が多い





「人との関わりを完全に避けてる感じだね、」





たった2回あっただけの相手をこれだけ気にかけれるのは彼らのいい所だ。

探偵チームを組んで色んな人の力になる活動をしている彼らはきっと彼女の力になりたいとそれぞれが思っていた。





「そういう何らかのトラウマを持っているやつは過去に傷つけられた事があって、それが心に残ってるからだよ。

その傷を癒さなきゃビクつきは治らない。

癒す方法の一つが、思いっきり甘やかすことだと俺は思うんだ。だから優しくする。

若武、あいつに乱暴な言葉を使ったり急に大きな声を出したり近づいたりするのは控えるんだな」






その優しい言葉に誰もが驚いていた。
元々、女嫌いがある上杉がビクビクした女をここまで丁重に扱うのは珍しかったからだ。

ただ1人黒木だけはクスッと笑いこう続けた。




「上杉先生ってトラウマ持った奴好きだからね」





上杉は少し耳を赤くして




「そんなんじゃねぇ、」




そう呟いたのだった。








15→←13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おはる | 作成日時:2023年5月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。