イレギュラー (ページ25)

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四章こんな私でも⑤ ページ25

ー白川山神社境内
「能力の代償……？」

「能力の中に代償がある能力が存在するんだ。例えば俺の能力を使いすぎると気を失う。これが能力の代償だ」

「なるほど……」

「紫音ちゃんの能力は使いすぎると体に負荷がかかってしまうんだ。使うとしても一日二回が限界なんだ。だからかなりまずいかも……すぐにでも探さないと……」

ー神羅町住宅街
一方連れ去られた紫音は……

「ここなら広いし、戦うには問題ないだろ」

「君さ……一体何者なの？私たちの味方じゃないって言うのは確かだけど」

「……そういえばまだ名前言ってなかったな。僕はシン。……暗殺集団“ヒガン”のメンバーだ」

「ヒガン!?ヒガンって……最近世間を騒がせている暗殺集団……でも君たちは人間でしょ？普通の人間が異形界になんて行けるはずがない……」

「……そんなの大昔の話だよ。僕らヒガンはつい最近異形界との繋がりを手に入れることができたんだ。そもそも……まがれを生み出しているのは僕らだからな」

「……え？ヒガンが……まがれを生み出している……？そんなことが……」

「有り得るんだよそれが。まあ元々まがれは存在していたんだが、ここ最近お前ら異能力者のせいでまがれの数が少なくなってな、だから僕らはまがれに手を貸したんだ。そしてまがれを生み出すことに成功した。我らヒガンの目的は世界の理をリセットすること。そのためにはまがれが必要だった。まったくあいつらを支配するのにどれだけの時間がかかったか……」

キィン!!っと突然金属音が鳴り響いた。能力を発動した紫音がシンに攻撃を仕掛けたのだ。

「ふざけないでよ……!!世界の理をリセットする？何わけのわからないことを言ってるの?!そんなこと……絶対させない!!」

「……人の話は最後まで聞けって、親に教わらなかったのか!!?」

シンは一発紫音に攻撃をするが、かわされてしまう。

「……ちっ。少しは楽しめそうだな……!!」

シンは何度も紫音に攻撃を仕掛けた。紫音はなんとか交わし続けたが、一発紫音の体に当たってしまった。

「痛った……!!」

「やっと当たった。これでおあいこだな」

「くっそ……まだまだぁ!!」

紫音は刀を構え直し、攻撃を仕掛けようとするが突然紫音の体に激痛が走り、うつ伏せに倒れてしまった。

｢嘘……!!もう限界なの……!?」

「なんだ？もうくたばったのか？つまらんな」

(起き上がりたいのに気絶するくらい痛い……!!一体どうしたら……!!)

次回に続く