イレギュラー (ページ14)

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二章試験⑥ ページ14

「傷一つもついてない……?!なんでだ!?」

ーロボット操作室
弥生はロボットの操作室で、Aの様子を伺っていた。

「そりゃあそうさ。あの戦闘用ロボットは爆撃でも銃撃でも耐えられるようにコーティングされているからね～そう簡単に倒されないよ～」

「相変わらず手厳しいですね。このままじゃ長期戦になりかねますよ？」

操作室には紫音も同行していた。

「爆撃一回で倒れてしまうロボットなんて、つまらないだろう？」

「まあ……たしかに……」

「さぁて、彼の根性でも見てあげましょうかね～」

その頃Aは……
「くそ……ロケットランチャーを撃ってもダメなのか……どうしょう……」

僕はロボットとの戦闘に苦戦していた。ロケットランチャーを一発撃っても倒れなかった。

(やっぱりそう簡単には倒れないか……一体どうすれば……)

僕はそう考えていたが、ロボットは容赦なく機関銃を撃ってきた。僕はすぐさまロケットランチャーを能力で鉄状の盾に変え、自分の身を守った。

(このままだと長期戦になりそう……ロケットランチャーでも効かないなら……そう言えば……昔やってたゲームにこのロボットに似たようなやつがいた気が……その時の攻略方法は……一か八かやってみるか)

僕は鉄の盾をとあるものに変えた。そしてそれを巨大ロボに向けて構えた。

ーロボット操作室
「うん？あれは一体なんなんだ？」

「バズーカー……みたいなものに見えますが……」

そして僕は巨大ロボの頭に向けて、照準を定め引き金を引いた。銃口からは、ビームが放たれた。僕が創ったのは、エネルギー砲だ。爆撃が無理ならば、高熱のビームならあいつの頭を貫くだろうと考えたのだ。そして放ったビームは見事巨大ロボの頭に直撃した。
ロボットは頭を貫かれ、そのまま倒れてしまった。

「倒せたのか……？」

『おめでとう!!A君!!君の勝利だ!!合格だ!!これから君は神祇の仲間入りだ!!』

「か、勝った……！やった……やったぁぁぁ!!」

こうして僕は見事試験に合格することができた。ここから僕が異能力者としての戦いが始まったのだ。しかし、この時の僕は想像を絶する死闘が繰り広げられるのをまだ知らなかった。

次回に続く