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先生と写真 ページ8

「本当にこれでいいのか」


カルエゴくんは嫌そうなめんどそうな、そして意外そうな顔をしていた。

私が欲しかったものは、カルエゴくんとのツーショット。写真に写りたくなさそうなカルエゴくんと写真が撮るためには、口実を作るしかなった。


「二人とも、どんな感じで撮るの?」


カメラマンは髪が短くなったバラム先生だ。頼んだ時、快く承諾してくれた。


「うーん…カルエゴくん、腕でも組む?」


「組むわけなかろう。写真など、普通に並んで撮ればいいだろ」


そう言うとカルエゴくんは私の横に立ち、これで撮れとバラム先生に言う。


「えー、もっと他にあるでしょ」


「撮ってもらえるだけありがたく思え」


私のご褒美のはずでは、と思ったけど本当にカルエゴくんと写真取れるだけありがたいことだ。


「バラム先生!写真撮って〜」


「はーい、二人ともカメラ見てね」


「カルエゴくん、笑って笑って!」


全く笑ってくれないカルエゴくんに向けてそう言うと、頬をつねられた。


「いたい!」


私がそう叫ぶと、カルエゴくんはふっと笑った。不覚にもその表情に心臓が跳ねた。

その瞬間シャッター音が聞こえて、いい感じの写真が出来たねとバラム先生が言うのが聞こえた。


「私、頬つねられてるんだけど!」


「カルエゴくんが笑ったからいいんじゃない?」


「…反論出来ない」


カルエゴくんは本当にとことん意地悪だな。

私はカメラから出てきた写真を見つめて、微笑んだ。

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設定タグ:ナベリウス・カルエゴ , 魔入りました!入間くん , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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あまね(プロフ) - めちゃ好き、、、、完結だ、、 (5月6日 23時) (レス) @page35 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 朱莉さん» ドキドキしていただけたなら嬉しいです!完結までありがとうございました! (2022年9月22日 19時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!陰ながら読ませて頂いていて、毎回更新される度にドキドキしてました!!!いい作品を書いて下さりありがとうございます!!! (2022年9月22日 6時) (レス) @page35 id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 霰さん» ありがとうございます!やる気が出てきます!更新頑張ります!! (2022年8月23日 16時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
- 頬が緩んじゃいました!更新まってます!がんばってください (2022年8月23日 15時) (レス) @page14 id: 5d8ece0cb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2022年8月15日 15時

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