先生と一人称 ページ12
終末日中の今日は職員室ではなく、バラム先生がほぼ住み着いている準備室にいた。
バラム先生にウォルターパークのお土産を渡そうと思っていたからだけど、まさかそこにカルエゴくんがいるとは思わなかった。
カルエゴくんはソファに腰掛けていたが、バラム先生はいなかった。
「あれ?バラム先生は?」
「シチロウなら、今はここを離れている。何か用だったのか?」
「この前のお土産を渡そうと思ったんだよ」
私は袋を見せると、そういうことかとカルエゴくんは納得したようだった。私はカルエゴくんの横に腰掛けて、そんなに気になる事だったの?も訊く。
「…まぁ、そうだな」
なんだ、その間は。一緒に行ったんだから知ってるでしょ、と思った。しかし、それ以上深掘りをする必要もないかと思い話を変えた。
「そういえば、カルエゴくんはバラム先生と話す時は『俺』って言ってるよね」
「一応言っておくが、公私混同はしない。故に、Aにはシチロウのようには会話せんぞ」
「なんだ、分かってたんだ。えー、私にも気軽に話してよ!」
カルエゴくんは呆れたようにため息をついた。
「私は教師だ」
「今は周りに人はいないよ」
「それでも、私は公私混同はせん!」
「えー、いいじゃん!」
「しつこいぞ!俺はなんと言われても…」
その時、カルエゴくんは自分の言った言葉を漸く理解していた。私は思わずニヤニヤしながらカルエゴくんを見る。
「『俺』って言ったね、言ったよね!」
「お前、仕組んだな」
「簡単に引っかかっちゃうのが悪いんだよ〜」
私がそう言うと、カルエゴくんは私の頭を軽く叩いた。ちょっと痛い。
「カルエゴくんは、どんな一人称でもカッコいいから安心して!」
励ましのつもりで言ったけど、カルエゴくんは気に入らなかったのか頭を掴まれた。
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あまね(プロフ) - めちゃ好き、、、、完結だ、、 (5月6日 23時) (レス) @page35 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 朱莉さん» ドキドキしていただけたなら嬉しいです!完結までありがとうございました! (2022年9月22日 19時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!陰ながら読ませて頂いていて、毎回更新される度にドキドキしてました!!!いい作品を書いて下さりありがとうございます!!! (2022年9月22日 6時) (レス) @page35 id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 霰さん» ありがとうございます!やる気が出てきます!更新頑張ります!! (2022年8月23日 16時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
霰 - 頬が緩んじゃいました!更新まってます!がんばってください (2022年8月23日 15時) (レス) @page14 id: 5d8ece0cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花道時代 | 作成日時:2022年8月15日 15時