20話 ページ24
あの後玄関であまちゅの見送りを受け、まふくんとマンションを出た。
『まふくんって、何しに来てたの?』
まふくんに問いかける。
これは単純な疑問。
「あー…」
一度私をチラ見して、再度口を開いた。
「あまちゅが、ゲーム実況しよーって誘ってきたんだよねー」
頭をかきながら気まずそうな顔で言う。
『そうだったんだ』
てか、あまちゅから誘ったんじゃん。
これはくろ行きだね。うん。
でも、もう撮ってたのかな?
私が来て出来なかったとかだったらどうしよう。
そんな私の心を見透かすように、まふくんが言葉を繋げた。
「彩が来たのは、撮り終わった後だったから大丈夫だよ。
午前中に撮って、その後は普通にゲームしてたの。その途中に彩が来たってわけ。」
あ、そうだったんだ。
『なら良かった。』
笑顔でそう言う。
少し安心した。
「たまたまだったけど、彩に会えたから良かった!歌も聴けたし。
ここだけは天月くんに感謝だね。」
『私も、まふくんに会えて良かった!
あまちゅは許さないけど!←』
そんな感じで雑談していると、いつのまにか家の前に来ていた。
時計を確認すると、5時23分だ。
よし、セーフ。
『ここ、家だから』
そう言うと、まふくんは立ち止まった。
「あ、ここなんだ。意外と早く着いたかも。」
家に視線を向け、眺めている。
『あの!』
声を掛けると、不思議そうな顔をして振り返った。
『連絡先、交換しない?』
恐る恐る聞くと、まふくんは吹き出した。え?
「彩って、勇気あるね」
なにそれ。
まふくんがクスッと笑った。
「そういうのって、普通男から聞くものだよ。
ま、いいけど。」
そう言いながらスマホを出すまふくんに、思わずため息。
「なんでため息っ!」
そして連絡先を交換すると、ポケットにスマホを仕舞った。
「じゃ、またね!」
『うん!
今度は、まふくんの歌も聞かせてね!』
まふくんが手を振ったのに小さく振り返して、家に入った。
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HIRU - わざとならすみません。 3話の「朗読無視」って書いてあるのって、たぶん「既読無視」だと思うんですが… 作品はすっごく好きです!3周ぐらいしてます! (2020年9月27日 19時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
はくあ - 続きが気になる 早く読みたいよ〜 (2020年7月27日 0時) (レス) id: 09cbd981b0 (このIDを非表示/違反報告)
Sara.(プロフ) - まろまろさん» ご指摘ありがとうございます!すみません、多分入れてなかっただけです。本当にありがとう! (2020年1月31日 23時) (レス) id: 37e203d48e (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - すいません…。凄く細かい指摘をします…。設定キーワードの所、「探偵チームKz事件ノート」が正式名です…。訳してるなら、直さなくて大丈夫です!!お話は面白いです。頑張って下さい!! (2020年1月31日 23時) (レス) id: b778cddd4e (このIDを非表示/違反報告)
メシア(プロフ) - Sara.さん» ありがとうございます!私も愛してm((殴 (2019年5月16日 7時) (レス) id: fa3e8063c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sara. x他1人 | 作成日時:2019年4月3日 21時