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十話 ページ12

謙信「…んんぅ…
A…」




貴「え?」



あれ、寝てる




小竜「あはは


謙信は、昨日Aちゃんに会ってから




明日が楽しみだって、Aが来るって




嬉しそうに話してたんだよ」





貴「うそ…嬉しい…」




小竜「あはは、耳まで真っ赤だ」




小豆「そういう小竜だって、きのうから」




小竜「わぁぁ!!!言わなくていいから黙ってて!」




小竜さんが大声をあげると




小豆さんの腕の中にいた謙信くんが




眠い目を擦りながら起きた





謙信「んん、おはよ…



あ!!A!!

きてたのだな!!」




貴「うん、おじゃましてるよ」




謙信「わぁい!Aだ!」



小豆さんの腕から離れると、走りながら私の元へ走ってきてくれた



少し寂しそうな顔をした小豆さんだったが




謙信くんが嬉しそうに話す姿を見て微笑んでいた




小竜「そういや、今日はいつまでいられるの?」




貴「えーっと…今日も早めに帰らないと…です」




謙信「なにかりゆうでもあるのか?」



いつの間にか膝に乗っていた謙信くんが顔だけこちらへ向けてたずねてきた



貴「…なんでもないよ」




謙信「?」



話してくれない事に苛立ちを覚えたのか、悲しそうな顔をしている謙信くん



良心が痛む…



嘘を付く事って、こんなにも悲しいんだ…




小竜「本当に何もないの?

その身体中にできてる傷に関係してるとか





その涙の跡とか」



貴「…え…?!」



涙の跡なんて…



いや、それよりも、この人、全部悟ってる上で聞いてきている



嘘は付けない



貴「…ごめんなさい、嘘ついてました

話します」



小竜「うん」



小豆さんと小竜さんの真剣な視線と




謙信くんの不安な眼差しを浴びならがら私は口を開いた

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咲雨缶(プロフ) - seiryu1925さん» 小豆はもうすぐ活躍させる予定です!ありがとうございます!! (2019年1月5日 0時) (レス) id: fece33fa52 (このIDを非表示/違反報告)
seiryu1925(プロフ) - 多分今まで読んだ中で話がまとまっててストーリー生があって、小豆の出番がもう少し欲しいですが…更新楽しみです! (2019年1月5日 0時) (レス) id: 4055c92d4d (このIDを非表示/違反報告)
咲雨缶(プロフ) - seiryu1925さん» ありがとうございます!!内容がゴチャゴチャしているのにこんなコメントをいただいてとても嬉しいです! (2019年1月4日 23時) (レス) id: fece33fa52 (このIDを非表示/違反報告)
seiryu1925(プロフ) - これいい話すぎです! (2019年1月4日 23時) (レス) id: 4055c92d4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲雨缶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hq/inmy/  
作成日時:2018年12月24日 21時

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