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54過去編+α新撰組襲撃編 ページ9

過去編ネタを思いついてしまったので、辰馬との再会前の出来事です





クツクツクツクツコポポ

羅「ふぅ出来たー!」

薬が完成し、伸びていると土方くんが医務室に入ってきた。

土「よう羅須。お疲れさん。これ差し入れな。」
羅「おっありがとー!」
土「これから近藤さんと総悟と俺は討ち入りに行ってくるから、留守番頼んだ。あ、それと、監督として吉田さんも来るそうだ。」

どうやら大事な討ち入り前だったらしい。

羅「無理せず気おつけてね。」
土「あぁ。」

彼ら3人が屯所を出て、2時間程だった頃だろうか、屯所に門番の叫び声が響いた。

羅「!?何かあったの、、、?」

戦えば正体がバレかねない。私に出来ることは、薬と包帯を準備することだけ。なんでこんな時に限って、トップ3が居ないかなぁ。いや、

羅「居ないからこそ、、か。」

討ち入り中の襲撃。トップ3の留守を狙っての行動としか思えない。

『戦えー!』
『負傷者を医務室に!』

羅「状態が酷い人からこちらに!」

治療しても治療しても負傷者が流れ込んでくる。私は先生の時のように、隠れてるだけなの?今はトップ3は居ない。私の正体に気づく。そんな鋭い人は、ここには居ないはず。

羅「◯◯ちゃん。ここに薬はあるから、あとは頼んでもいい?」
◯◯「えっ!?はっはい!」

1番下の棚。短刀を父さんと共に捨て、江戸に入った後、私はあの短刀を拾いに行った。彼らとの思い出が詰まって品だから。赤黒く染まった鞘。それに触れたら。また、私は両面妖狐に戻る。それでも、私は助けたい。屯所を、屯所の人たちを。

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作者名:クラゲの子 | 作成日時:2023年6月3日 3時

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