57天パに悪い子はいない編 ページ12
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私と辰馬は、これを機に結婚した。それと同時に、私の妊娠が発覚した。それからと言うもの、辰馬と過保護が恐ろしく増した。もちろん銀も、晋助も、小太郎も、父さんもだ。辰馬は卑怯な手を使ってくるし、あーもう!やめてよ〜!!
羅「はい。今日の授業は終わり!何か質問は?」
沖「はい」
羅「はい。どうぞ沖田くん」
沖「佐藤の奴ァ懲役15年になりやしたが、慰謝料請求額を早く決めてくれねぇと困りさぁ。姐さん。」
土「そぉぉぉぉごぉぉお!なぁーに一般市民に犯罪者の情報漏らしとんじゃあ!」
やめてくれ。土方さん。追い打ちをかけないでくれ。生徒の視線が痛いから。ねぇ、ほんとに。辰馬に脅されてるから早く準備室行かせてくれよ。バラされるっての。
羅「ハイハイ。この話はやめ!他のクラスにも漏らさないように!号令!」
羅「辰馬〜」
辰「羅須〜!!待っとったぜよ〜!ほれ!」
辰馬は自分の膝をトントンと叩いている。乗れ。とでも言いたいのだろう。
羅「わかってるよ。辰馬、お腹、触ってみて。心臓の音が聞こえるようになったの。」
辰「まことか!?」
驚いた様子で辰馬は私の腹部に触れる。腹の中でなにか動いたような感覚がした後、私の手には、雫が落ちていた。
辰「あぁ。ここに、わしらの子供ばいるんじゃのぉ。また、辰海が産まれてきたらどうするが?」
羅「産まれてきて、あの日と全く同じ子供だったら、この子に辰海の名前をあげたいと思ってるよ。」
辰「羅須がそう言うんじゃったら、わしは否定せん。」
腹に当てられた辰馬の手が、暖かくて気持ちいい。ねぇ、辰馬。きっとこの子には、辰海の名前をつけることになるよ。私たちの子だもの。産まれる場所を間違えるような子じゃないでしょう?
羅「楽しみね。辰馬。ねぇ、少し寒いの。抱きしめて?」
辰「喜んで。わしの可愛いお姫様。」
おぎゃあ!おぎゃあ!
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作者名:クラゲの子 | 作成日時:2023年6月3日 3時