Love is all ＊３【橘ケンチ】

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手で泡をすくっては、

ふぅっと空中に飛ばす。



「グリーンなんてよく見つけてきたね。」



ケンチさんはその泡を

両手でキャッチする。



「見た瞬間、

SECONDだ！って思って買っちゃった(笑)」



元ファンだったわたし。


うちの中でわたしが過ごす場所には、

グリーンが使われてることが多い。



その１つが

キッチンの床の、

エメラルドグリーンのタイル。

どうしてもって業者さんに頼んで、

綺麗なタイルを貼ってもらった。




ケンチさんが、笑いながら、

持ってる泡を私の腕にのせる。



「自分の大切な人が、

自分の仲間を好いてくれてるなんて、

本当に幸せ。

…ありがとうさくら。」


耳元でそんなこと囁かれると、

顔が熱くなるよ…////


「もー…、かわいすぎ」


回り込むようにキスされて、

そのまま向き合う形に…。


「やばい…、止まんない。」


鎖骨につけられた赤い印。

彼の唇が触れるたびに、

バスルームに私の声が響く。


「健ちゃん…っ」


私が彼の肩に手を置いて止める。


「さくら可愛すぎて、

本当に止まんないとこだった…。」


軽くちゅってしたあと、

ケンチさんは、

「あ！」っと何かを思い出したかのように

私と目を合わせた。


「そういえば、話したいことがあったんだ。


メンバーがね、


近々新居に遊びに来たいって。」



「…………え？！」

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