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頬に添えられた手は暖かく冷えきった体を溶かしていくようだった
『……』
シ｢なぁA｣
『何？』
シリウスにも伝わっているんじゃないかと思うほど心臓の音がﾊﾞｸﾊﾞｸと鳴っている
言葉が返ってくることは無いかわりにシリウスの顔が近づく
刹那、自分の唇に柔らかい感触
目の前に映るのはシリウスの顔
『ぇ、』
シ｢……ｯ、あ、違ｯ｣
シリウスは数秒置いてハッとした顔で私から距離を取った
それと同時に添えられていたても離れてしまった
何が起こったのか理解が追いつかず体は固まったまま
シ｢ごめん、今のは忘れてくれ｣
申し訳なさそうに俯くシリウスにやっと理解した
キスされたのだ。と
その瞬間顔に熱が籠るのを感じて頬に手を当てる
『えっと、…うん』
嬉しいのにその言葉が出てこない
シリウスは一体どういう意図でキスしたのだろうか
自惚れてしまいそうな気持ちに蓋をする
お互い少しの気まずさから目を合わせれなかった
･
シリウスとの距離が少し離れて暖が無くなり冷えていた体により冷気が伝わる
『……ｯｸｼｭﾝｯ』
シ｢ぁ、ずっとここにいたら寒いよな。そろそろ戻るか｣
また申し訳なさそうな顔で様子を伺うシリウス
『うん』
シ｢これ、羽織って｣
そう言って肩に掛けられたのはシリウスの着ていた上着
『そんな、シリウスが風邪引いちゃう』
シ｢俺よりもAが風邪引く方が困る｣
どんなに返そうとしても 自分はいい の一点張り
優しさに甘えて上着を借りることにした
･
並んで歩くシリウスはやっぱり寒そうで意味は無いかもしれないけどそっと手を握る
シ｢！｣
驚いた顔で見るシリウスに気付かないふりをして下を向く
絶対今の自分の顔はトマトと同じくらい赤くなってるんだろうな
恥ずかしくなって手を離そうとすると少し強い力で握られる
その手は手袋越しでも分かるほど暖かい
顔がニヤけそうになるのを抑えながらホグズミード村までの道をいつもよりゆっくりと歩いた
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無事にテスト終わりました(´；ω；｀)
亀更新になるかもしれませんが完結目指して頑張ります
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枝水晶(プロフ) - 素晴らしいストーリーでした！ありがとうございました！！ (2022年3月21日 14時) (
レス) id: 22c04cac53 (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - はい！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年1月19日 7時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
カホ(プロフ) - ありがとうございますヽ(；▽；)ノ不定期になると思いますが少しずつ更新してけるよう頑張ります！ (2021年1月18日 23時) (レス) id: ca927d261a (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - 続きずっと待ってました！！今回のお話とっても面白かったです！！ (2021年1月18日 20時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年12月9日 16時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ x他1人 | 作成日時：2020年11月1日 22時
