その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ5)

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〇トライ・ウィザード・トーナメントページ5

ホグワーツに着き各々寮へと向かった後、すぐに中庭へと急いだ

『ロン早く！』

ロ｢そんなに急がなくたって間に合うだろ｣

フ｢そんなこと言ってたら｣

ジ｢前の方で見れないぞ｣

人並みをかき分けて少し後ろを歩くロンを急かす

後ろを向いて走っていたためフレッドの制止の声には間に合わず人とぶつかってしまった

『ｯｯごめんなさい！』

ド｢全くこの僕にぶつかるとは注意力が…足りて、…リアか。幾つになっても落ち着きがないな｣

『今のはたまたま後ろを向いてたせいだもん』

ド｢そういうことにしといてやる。前の方に行きたいなら僕に着いてきたらいい｣

フレッドとジョージも一緒に来たらいいのにﾆｺﾆｺ笑いながら手を振るだけで着いてこなかった

言わずもがなハリー、ロン、ハーマイオニーが一緒に来るわけなどなく必然的にドラコと2人っきりに

『グラップとゴイルは？』

ド｢さぁな、あいつらならこっちよりも寮の食い物の方が大事なんだろ｣

どこからか聞こえてきた馬の鳴き声に皆一斉に塀へと集まる

ドラコのおかげで誰に遮られることなく見られた

『やっぱりボーバトンは優雅ね』

ド｢君にはまるで無縁だな｣

『ﾅｯ、私ボーバトンに行くことも考えてたんだけど』

ド｢ホグワーツにして正解じゃないか｣

言い合いになりそうなところで空飛ぶ馬車の次は湖から大きな船が現れた

ド｢あれがビクトール・クラムのいるダームストラングか｣

『かっこいい〜！！』

各学校の生徒を見ることは出来なかったがこれだけでもかなり興奮ものだ

『夕食の時間が楽しみだね！』

ド｢そうだな｣

・

ロ｢君あの後マルフォイに何もされなかったか？｣

『？別に何も』

ﾊｰ｢いきなり連れていかれて驚いたわ｣

ドラコと仲の悪い3人はかなり私の事を心配してくれているみたい

ダ｢皆が落ち着いたところで1つ知らせがある。ここは皆の家でもあるわけじゃが、今年は特別なゲストを迎えることになった｣

誰かは分かりきっているが辺りはザワザワと騒がしくなった

ダ｢さて、今年ホグワーツにおいて伝説の催しが行われる"トライ・ウィザード・トーナメント"じゃ｣

それは三大魔法学校の対抗試合

1連の競技種目を各校から代表者を1名選び競い合うというもの

選ばれれば辞退する事は出来ない

極めて厳しく危険な競技である