その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ15)

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〇お生憎ページ15

『だからごめんなさいって言ってるじゃない』

ﾊｰ｢貴方が怖い思いをしたのは分かったけど授業を無断で休むのとは関係ないわよね｣

『先生も許してくれたしもうこの話やめない？』

これから自習をするために大広間へと向かっているのだが寮からずっとこの話だ

グリフィンドールが減点されることはなかったようだがなかなかハーマイオニーは許してくれそうにない

ﾊｰ｢……それもそうね。せっかくいい雰囲気になれたみたいだしこれぐらいにしておきましょう｣

『そうして貰えると助かる。そういえばハーマイオニー』

ﾊｰ｢ん？｣

『昨日の夜ダームストラングの人と話してたよね、お誘い？』

誰かまでは見えなかったけど制服で判断できた

ﾊｰ｢えぇ。OKしたわ｣

大広間に着くと既に人が多く、前方にはスネイプの姿が見えた

『そういえば魔法薬学の提出今日までだっけ？』

ﾊｰ｢そうよ。まさか、忘れてたの？｣

『いや、ｱﾊﾊﾊ』

ハリー、ロンも既にいたようでロンの横にハーマイオニーが座った

フ｢リア｣

ジ｢授業サボったってホントか？｣

『……なんで広まってんの…』

そして斜め前にいた双子の横に私は腰を下ろした

暫く手を動かしているとロンの集中が切れたようでペンを置き完全に自習を放棄しだした

すぐ近くにスネイプがいるというのにまぁ呑気なものだ

ロ｢まずいよ。相手がいないの僕らだけだよ、ｧｯ｣

当然頭を抑えられてまたペンを握るが集中力皆無の彼には関係ない

ロ｢ネビルもまだ｣

ハ｢ネビルは1人でも踊れるから｣

ﾊｰ｢ネビルならもう相手を見つけたようよ｣

ロ｢あぁ、それって落ち込むなぁ｣

どうやら相手がいないロンとハリー

双子が何やら紙に書き出し2人に渡した

ロ｢"急がないといい子はみんな売れちゃうぞ"｣

『そんな急かさなくてもいいのに』

フ｢ホントのこと教えてやっただけさ｣

ロ｢なぁ、ハーマイオニー。…女の子だよね？｣

ﾊｰ｢よくお気づきですこと｣

絶対にまずいという事がハリーも分かったようだがロンは止まらない

ロ｢僕らとどう？、ｱｲﾃｯ｣

『ハァ、全く』

ロンだけでなくハリーまでも本で頭を叩かれる

ロ｢ほら、男なら1人でも平気だけど、女の子は惨めだよ｣

ﾊｰ｢1人じゃないわ、お生憎。もう申し込まれてるの｣

怒った様子のハーマイオニーは書き上げたノートをスネイプに渡しさっさと大広間から出ていってしまった