その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ13)

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□〇パートナーページ13

もっとスマートに言うつもりだったのに声が喉につっかえる

何とか言い切ったがなかなか返事が返ってこない

まさかもう相手がいるのか？

優しいリアの事だ、どう断るか考えている？

マイナスの方にばかり思考が傾く

夢｢ぇと、よろしく、お願いします？」

『！！なんで疑問形なんだ』

夢｢だって全然予想してなかったんだもん｣

彼女の返事にさっきまでの感情なんて吹っ飛び笑がこぼれた

・

フ｢リア〜｣

ジ｢相手決まったかー？｣

フ｢まだなら俺とどう？｣

ジ｢いや、俺と踊ろうぜ｣

たまたま教室へ向かう途中に出くわした双子がパートナーに誘ってきた

『んー、ジョージはともかくフレッドはアンジーを誘ったって聞いたけど？』

フ｢なんだ知ってたのか｣

『風の噂でね』

ジ｢それなら俺で決まりだな｣

『残念、もう少し早く言ってくれればオーケーしたのに。もう別の人と約束しちゃった』

ジ｢まじかよ！！｣

項垂れているが彼のことだ。すぐに相手は見つかるだろう

双子と別れて廊下を歩いていると今度は黄色のネクタイを締めた男の子に呼び止められる

『何か？もうすぐ授業が始まっちゃうんだけど』

遅刻なんてしたらハーマイオニーに怒られちゃう

｢僕とパートナーになって貰えませんか？Msボルベール｣

『嬉しいお誘いだけど、もう先約がいるの。ごめんなさい』

｢君のことを楽しませる自信がある！君を初めて見た時から惹かれていたんだ！｣

『ちょっと、離して！！』

温厚そうな見た目に油断して腕を掴まれる

ギチギチと締まる腕が今にも悲鳴をあげそうだ

｢ハリー・ポッターか？それか双子のウィーズリーのどちらか？｣

『貴方に、教える義理はない』

｢僕は何度もパーティーに出席したことがある、あいつらよりも踊れる！｣

興奮状態の彼には私の声など届いていないのだろう

恐らく授業が始まったのか廊下には誰もおらず助けを呼ぶことが出来ない

『私、授業に行かないと』

｢じゃあ僕のパートナーになってくれ！｣

ド｢誰が誰のパートナーにだって？｣

｢だから僕とリアが……ｯマルフォイ！？｣

『なんで、ここに…………』

ドラコの登場に驚き腕が解放された

すぐにドラコの背中に隠され2人が向き合う

ド｢あまりしつこい男は嫌われるってパパに教わらなかったか？｣

｢ｯお前には関係ないだろう？！｣

ド｢いーや、関係あるね。彼女は僕のパートナーだ。分かったらとっとと別の相手を探すんだな｣