○ 意気地無し ページ10
なんとも言えない空気のまま馬車はホグワーツに辿り着き大広間へと向かう
『ごめん、私ちょっと用事！』
ロ｢用事ってまだ着いたばっかだぜ？｣
『いいから先行ってて！』
訝しげな顔をしたロンとハリー、ハーマイオニーと別れ約束の場所へと早歩きで向かう
さっきのハリーの態度を見ても嫌いになれないなんて、相当重症だ
ド｢……君なら来てくれると思ってた｣
『本当は来たくなかった』
ド｢嘘だな。目を逸らした｣
『ｯうるさい』
ﾌｯと笑う声が聞こえからかわれているんだと理解する
何時しかぶりの彼はまた一段と大人びていて胸が高鳴る
ド｢手紙読んでくれてありがとう｣
『随分素直にお礼を言うんだね』
ド｢君が急に素っ気なくなるからだろ。これでもかなり焦ったんだよ｣
『それはごめん……お互い平凡な家庭の学生だったら良かったのにね』
ド｢どういう意味だ？｣
不死鳥の騎士団の事なんて言えるわけがない
せめてドラコがこちら側の人だったら良かったのに
『私、ドラコのことは今も変わらず好きよ。でも一緒にいることは出来ない。今日はそれを伝えに来たの』
ド｢なんでｯ、寮なんて気にすることないって言ったのは君だろ？！｣
『違うの、そんな単純な事じゃないんだよ』
ド｢はっきり言ってくれ。僕はただ以前の様に君といたいだけなんだ｣
私もだよ
ずっとドラコといたい
この二言が言えたらどれだけ楽か
『またね』
これ以上ここにいたら泣いてしまいそうだから
名前を呼ぶ声を無視して大広間へと走った
・
ロ｢あ、やっと来た！｣
ﾊｰ｢もうどこ行ってたの？｣
ハ｢こっち空いてるよ｣
『ん、ありがとう』
新学期の挨拶も新任の先生の話も右から左へと流れ気づけば夕食の時間が終わっていた
ﾊｰ｢ねぇ、本当に大丈夫？全然ご飯食べてなかったけど｣
ハ｢一応パンとか持って来れそうなものは取ったけど食べれる？｣
『2人ともありがとう、でも今ちょっと食欲無いから』
談話室に着き真っ直ぐ自室に向かうとベッドに倒れ込んだ
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りかこ(プロフ) - とても面白いお話でした！話の展開がスムーズだし、文章も内容もスッと入ってきて一気に読みました！更新楽しみにしています✨ (2月28日 20時) (
レス) @page21 id: d00547c92a (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (2月15日 2時) (レス) @page19 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - とても面白くて一気に全部読んでしまいました。更新気長に待ってます！ (6月20日 6時) (レス) @page10 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2022年12月23日 15時
