【ツイステ】今夜、モストロ･ラウンジで会いましょう (ページ10)

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【オクタヴィネル寮──モストロ・ラウンジ】

アズールが去ってからジェイドが鍵を開け中に入る

フ｢俺電気つけてくる～｣

ジ｢分かりました。Aさんはそこで待っていてください。すぐに料理をお持ちします｣

『えっ、何か手伝うわ。後輩に任せっぱなしだなんて』

ジ｢いつもここにいらしているままでいいんですよ。｣

『ぁ』

有無を言わさずにジェイドはいってしまう

『(なんか周りに誰もいないし、音楽もないからいつもと違う場所に感じる)』

フ｢ゴマちゃん！｣

電気がついたなぁと思えばすぐにフロイドがやってくる

『ん？なぁに？』

フ｢俺今日の授業全部真面目に受けたんだよ。褒めて！｣

『そうなの？フロイドくんすごいね。フロイドくんならできると思ってた』

最初はお馴染みのバックハグをしてきたが褒めた途端腕がﾊﾟｯと離れる

『？』

フ｢でしょぉ。ゴマちゃんがぁ、この前ちゃんと受けたら褒めたげるって言ってたから！｣

いつにも増してニコニコ笑顔で上機嫌な様子のフロイドがAの横に座った

『そんなこと覚えてたのね』

今まで距離が近いと言っても後ろからハグされるため顔を見ることは無かった

のだが

今は目の前に顔がある

その途端なんだか恥ずかしくなってきて思わず目線を逸らしてしまう

フ｢あ！また目ぇ逸らした！｣

『…また？』

フ｢入学式の時も目、逸らしたでしょ｣

『(そんなことあったっけ……)』

入学式ではあの新入生……ユウくんとグリムの一連の騒動でほとんど記憶を持っていかれてしまった

フ｢俺ちょーショックだったんだけど｣

『えっと、ごめんね？』

フ｢絶対分かってないでしょ｣

『あはは』

返答に困っていると奥からいい匂いがしてきた

ジ｢随分お話が盛り上がってるようですね。是非私もご一緒させて頂けませんか？｣

ジェイドの腕には見るから匂いしそうなフレンチトーストが乗せられていた