page 37 ページ46
【ハーツラビュル寮──パーティー会場】
『リドルくん落ち着いて、エースくんはまだ1年生だし、法律を覚えてなくても仕方がないわ』
ユ「全部で何条まであるんですか?!」
『全810条よ、私も最近やっと全部覚えたところだけど大半が覚えてないんじゃないかしら』
リ「ボクは全て頭に入っているよ。寮長なんだから当然だろう?」
この言葉に少し離れたところで見守っていたトレイとケイトが近づいてくる
リ「ハートの女王の厳格さを重んじるハーツラビュル寮長であるボクが、この違反に目を瞑ることはできない」
『ちょ、リドルくん。だから、エースくん達はまだ1年生』
リ「マロンタルトはすぐに破棄しろ!それから、こいつらを寮外につまみ出せ!」
何事かと周りがザワザワしだす
何とかAは止めようとするが聞く耳を持たないリドル
エ「ちょっと待てよ!そんな無茶苦茶なルールあるか!」
グ「そうだぞ、捨てるんだったらオレサマが食う」
普段ならAの言葉には耳を傾けているリドルだが、今回ばかりは無理だと悟りトレイとケイトがすかさず間に入る
ト「寮長、申し訳ありません。マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です。」
ケ「そうそう。まさかそんな決まりがあるなんて全然思ってなくて」
リ「作ったことが重要なんじゃない。今日!今、ここに!持ち込んだこと"だけ"が問題なんだ」
ユ「そんなおかしなルールに従ってるなんて馬鹿みたい」
『ユウくん!?(なんで火に油を注ぐようなことを!)』
リ「馬鹿……だって?」
ケ「ちょ、ストップ!それは言っちゃダメなやつ」
エ「いーや言うね。そんなルールに従ってタルトを捨てるなんて馬鹿だって思うだろ。ふざけんなよ」
デ「俺もエースに賛成です。もちろん、ルールは守らなければいけないものだと思いますが……さすがに突飛すぎる」
怒っているリドルに対して臆することなく言葉を発するふたりにAは少しばかり共感してしまう
『(確かに、女王の法律は変なものばかりだけど、でもそれが代々受け継がれてきてるものだし……どっちも間違ってはいないんだろうけど)』
202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かるーあ | 作成日時:2020年5月16日 22時