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【オクタヴィネル寮──モストロ・ラウンジ】
フロイドとジェイドが来るのをいつもの席で待つ
ア「閉店時間を過ぎているのに居座る輩がいると思ったらAさんでしたか」
『!アズールくん、もうお仕事は終わった?』
突然後ろから話しかけられビクッと揺れる
そんなAを見てニコニコ顔で近づくアズール
ア「えぇ、そういうAさんもそこで座っているということは作り終わったんですね」
『えぇ、フロイドくんがいてくれて助かったわ』
ア「それは良かった」
アズールと話していればカチャカチャと食器のぶつかる音が聞こえる
フ「あ〜アズールだけゴマちゃん独り占めしてずるー」
ジ「おやおや」
ア「そんなんじゃありません。Aさんが1人で待っていたので世間話をしていただけです……ジェイドが持っているのは」
ジ「Aさんが寮生に。と、頂いたものです。僕達分はこちらに持ってきてほかはそれぞれ小分けにして寮生に持たせました」
ジェイドの持つ皿には綺麗にクッキーが盛り付けられている
『全員分足りたかしら?』
ジ「はい。皆とても喜んでいましたよ」
『それは良かったわ』
フロイドとジェイドも席につき、フロイドの淹れたハーブティーを飲む
『やっぱりとても美味しい』
フ「今日のは〜安眠効果のあるカモミールティーにしてみました〜どう?」
『なるほど、確かにこれはぐっすり眠れそうね』
フ「ゴマちゃんのためならいつでも淹れたげるよ」
『フフッ、ありがとう。でも基本的には紅茶だからこうやってハーブティーを飲むのは夜だけよ』
フ「じゃあずっと夜に来ればいいじゃん」
『そうしたらケイトくん達が心配しちゃうから遠慮するわ』
フ「(ムスッ)」
『でも、フロイドくんが毎日淹れてくれるのなら、夜に行くのも悪くないわ』
フ「じゃあじゃあ明日も来る!?」
『明日はなんでもない日おめでとうのパーティーだからどうかしら』
気づけばフロイドとAだけで会話が盛り上がり2人だけの世界になっている
Aはいつも通りに見えるが心做しか表情が優しく
フロイドは一目瞭然、Aに終始にっこにこの笑顔を向けていた
そんな2人を見てジェイドとアズールも微笑ましくハーブティーを啜った
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作者名:かるーあ | 作成日時:2020年5月16日 22時