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【鏡の間──入学式会場】


新入生が次々に鏡から自分の寮を告げられる間暇になる


最初の方は[ハーツラビュル]と聞こえたらどんな子だろうかと背伸びをしていたけど何せ人数の多いこと



『(まだ終わらないのかな……ていうか学園長どこいったんだろう)』



キョロキョロ周りを見渡してみれば2年の列の方に頭1つ飛び抜けた人物と目が合った


『(ぁ、フロイドくん。やっぱり大きいなぁ。)』


目が合った瞬間花が咲いたようにパァァと笑顔になるフロイド


『(なんでこっち向いてたんだろう)』



フロイドのいる位置はAよりも前になる

意図的でなければこちらを見ることなどないはず






暫くフロイドが前を向く気配はなくどうすればいいのか分からず目線を前に戻せば新入生の寮決めが終わり学園長がいないことにザワザワし出す



リ「さ、これで入学式と寮分けは終わりかな?」




リ「いいかい、新入生たち。ハーツラビュル寮ではボクが法律(ルール)だ。逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで」



『(冗談抜きで首はねてくるからなぁ。まぁ私はやられたことないけども)』



各寮長達が新入生を寮へ連れていこうとした時

バンッとドアが開いたと思ったら学園長と共に男の子と狸?が入ってきた


学「新入生が1人足りないので探しに行っていたんです。」

学「さぁ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ」



『(1年生って使い魔連れてきちゃダメなんじゃ……)』



鏡「汝の名を告げよ」



「ユウです」



鏡「ユウ…………汝の魂のかたちは…………」



『(ハーツラビュルだったらいいなぁ。なんか面白そう)』



鏡「わからぬ」




『……ぇ』




予想もしていなかったどの寮にもふさわしくない。という言葉




それから狸?が暴れて一旦寮長と例の新入生以外は各寮に避難することになった

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作者名:かるーあ | 作成日時:2020年5月16日 22時

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