【ツイステ】今夜、モストロ･ラウンジで会いましょう (ページ21)

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【ハーツラビュル寮──談話室】

談話室に入ると数人の生徒が思い思いに過ごしている

『(トレイくんは……いたっ！)』

奥の方のソファに座り本を読んでいるトレイを見つけた

『トレイくん』

ト｢ん？、あぁ、Aか。この時間に寮にいるなんて珍しいな｣

『"なんでもない日おめでとうのパーティー"のタルトの事を話に来たわ』

ト｢ケイトから聞いたか、別に放課後すぐじゃなくても大丈夫だったんだが｣

『え、そうなの？(なら先にモストロ・ラウンジに行けばよかった)』

チラッとトレイの手元を見ればタルトのレシピが載った本が幾つか置いてあった

その中から1冊手に取ってみる

ト｢まぁせっかく来てくれたんだ。何を作るかだけ話しておくか｣

『えぇそうね』

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話に夢中になっていて外を見てみればだいぶ日が沈んでいる

『(今日はもう紅茶は飲めそうにないわね)』

時刻は6:30を指している

ト｢今日はこれくらいにするか｣

『え？でもまだ全部決まってないわ』

ト｢行きたいんだろ？モストロ・ラウンジに｣

『！(気づかれてた？)』

何を作るかまとめた紙を持ちながらAを見るトレイ

ト｢ﾌﾊｯ、そんな驚いた顔するなよ。バレバレだったぞ。チラチラ外と時計を見てたの｣

『ごめんなさい。大事なお話中だったのに』

ト｢気にしてないさ。だいぶ付き合わせちまったし、今日は向こうで夕食を食べてきたらいい｣

『でも(リドルくんとケイトくんが心配するんじゃ)』

ト｢2人には俺から言っておくよ｣

『…ありがとう』

いつもは日が沈む少し前に寮に戻るため辺りが暗くなってから外に出ていくのは不思議な気分だった