side story ページ19
【スカラビア寮──談話室】
『イデアくん』
イ「ぼ、僕ごときが学園の姫を見るなんて気持ち悪いですよね、あっ、横なんかに座ってごめんなさい、すぐどきます。消えます。(超早口)」
『え、……いや、そんなつもりはなかったんだけど(もしかして私って怖い?)』
イ「え」
立ち上がり走って逃げようとしたがAの言葉で停止する
『イデアくんクラス同じだけど話すことってないじゃない?私いつもケイトくんといるし』
イ「ま、まぁ僕は空気同然なんで」
『(空気?)今日はこうしてイデアくんと話せて嬉しいわ』
普段から笑っているところを見ていないわけではないが真正面からAの笑顔を見るのは初めてだったため顔が真っ赤になるのが分かった
イ「(もしや今日が僕の命日なんじゃ……)」
『イデアくんってゲームが好きなのよね?』
イ「!……どうしてそれを」
『アズールくんから聞いたわ。同じボードゲーム部でこの間は2人で人生ゲームをしたとか』
イ「まぁ(アズール氏は一体どこまで話しているんだ)」
『あ、ゲームといえば今日、イベント?の開始日らしいわね』
イ「!?知っているでござるか!?」
『(おぉ、いきなり元気になった)知っている……というか朝、エースくんがすごく嬉しそうにゲームの話してたなぁって』
先程の立った姿勢から一瞬で元の位置に座る
イ「本当なら今頃部屋に戻ってやってたはずなのに、奇跡のように陽キャ3人に出くわすとかツイて無さすぎる」
『あぁ、3人ともパーティーとか好きそうだものね。でもイデアくんがいてくれてよかったわ』
イ「え」
『だってあの3人だけだったらこうしてゆっくりお喋りなんて出来なさそうだもの』
イ「そ、それは僕も……」
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作者名:かるーあ | 作成日時:2020年5月16日 22時