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【鏡舎前──廊下】
購買、厨房らリドルの教室、植物園……思い当たる所へ行ってみたはいいもののトレイはいなかった
『(ハァ、これじゃあ時間の無駄だわ。モストロ・ラウンジにも行きたいから早く見つけたいのに)』
これ以上あてもなく歩くのは無意味だと感じ寮に戻ろうと鏡舎へ
エ「……あっ!A先輩!」
『?……エースくん、久しぶりね』
エ「はい!…今は1人なんすか?」
いきなり後ろから名前を呼ばれ振り向けば嬉しそうな顔でこちらへやってくるエースがいた
『えぇ、トレイくんを探してたの』
エ「副寮長の人でしたっけ?」
『そう。見てない?』
エ「見てないっすね」
『そっか。(やっぱり寮なのかな)エースくんも寮に戻るの?』
エ「はい。」
グ「テメー!!待つんだゾ!!1人だけ抜け駆けは許さないんだゾ!!」
『え?』
叫び声のするほうを見れば猛ダッシュでこちらへ向かってくるグリムとユウ
エ「ゲッ、A先輩俺急いでるんで!それじゃ!……待てって言われて待つわけないっしょ!お先!」
『ぇ……あぁ、またね』
グ「1人だけずるいんだゾ〜!オレ様だってサボりたいんだゾ!!」
いきなり何が起きたのかと呆然としていればユウと目が合う
ユ「ぁ、えっとAさん!」
『また会ったわね……これはどういう状況なの?』
待てー!と叫びながらエースを追いかけるグリムを片目に問いかける
ユ「実は今日の朝、あの2人が喧嘩?して石像を黒焦げにしちゃって、罰として窓拭き掃除をしないといけないんですけど」
『ぇ……(あの噂してた新入生ってエースくんとグリムの事だったの)それで窓拭きをしたくないエースくんはユウくん達から逃げてる……と』
ユ「はい」
まだ入学してから1日しか経っていないのに……先が思いやられるとつい溜息をこぼしてしまう
『(全く、大人しく罰を受ければいいのに……これはリドルくんが知ったら首をはねるどころじゃないな。)ん?』
ユ「どうかしました?」
『私、今普通にエースくんと話してたけど……これ、見逃したら私も首をはねられるんじゃ……』
ユ「首?」
これはまずいと感じAも急いでエースの走っていった方へ向かえば大釜に敷かれるエースとその横で唖然としているデュースがいた
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作者名:かるーあ | 作成日時:2020年5月16日 22時