瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ35)

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大広間へ行くと既にジェームズ達はお昼を食べていた

ジェ｢シリウス遅かったな！用事ってボルベールのお迎えだったのか｣

『お迎え？』

シ｢ﾊﾞｯ、ちげぇよ！！たまたま見つけたんだ｣

シリウスはリンゴみたいに赤くなってジェームズの口を塞ぐ

ジェ｢ごめんごめん！そんなに怒らないでくれよ。…リリーとは一緒じゃなかったのか？｣

『今日はみんなばらばらで行動してたのよ。リリーならもうすぐララと来るんじゃないかしら』

シリウスと横に並んで昼食のサンドウィッチを手に取る

リ｢なんだか4人揃ってないのは新鮮だね｣

ピ｢確かに｣

『そう？』

周りからも珍しく見えるんだ

横を見るとシリウスとジェームズはクディッチの話で盛り上がっている

リ｢Aは今日何してたの？｣

『私？私は』
シ｢散歩だろ｣

『え』

楽器を演奏していたと言おうとしたらシリウスが被せてくる

シ｢まだ散歩の途中だっただろ？飯食ったら行くぞ｣

『いや、私散歩なんｯ』

シ｢このスコッチエッグ上手いだろ？｣

口を開くとｸﾞｯと押し込められ話すことが出来なくなる

『ｯ……っ確かに美味しいけどいきなり口に突っ込まないでよ』

リーマスに訂正しようとすればすかさず邪魔してくる

なんでシリウスはわざわざ嘘を教えるのだろうか

ジェ｢目の前でイチャイチャするのはやめてくれないか？僕のメンタルがそろそろやばい｣

『ｲﾁｬｯ！？これはシリウスが勝手にやってくるから』

シ｢羨ましいならエバンズにやってみたらいいじゃねぇか｣

ジェ｢出来たらしてるさ！！｣

シ｢それよりジェームズ、午後は何するんだ？｣

ジェ｢？特に予定は無いけど。なんならこの間計画してた悪戯でも実行する？｣

ピ｢え、あれ本当にやるの？｣

シ｢いいじゃねぇか。後で感想教えてくれ｣

リ｢シリウスはやらないの？｣

シ｢今回は別用があるからな。ボルベール行くぞ｣

『？？うん、3人ともじゃあね』

シリウスが悪戯に参加しないなんて珍しい

それにどこに行くのか何度聞いても見てからのお楽しみだって教えてくれない

シ｢着いた｣

『？』

シリウスが連れてきたのはただの壁の前

シ｢ここでピアノが弾ける部屋が必要だって心の中で唱えてみろよ｣

『ここで？……分かった』

わけも分からず言われた通りにするとｽｯと目の前に扉が現れた

『………ぇ』