瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ33)

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・秘密の ☆ ページ33

今日は土曜日

クディッチの練習を終えてユニフォームのまま一旦寮へ戻ろうとジェームズと話しているとピーターが前方から猛ダッシュでこちらにやって来た

ピ｢ジェームズ！！シリウス！！ついてきて！！｣

ジェ｢『？？』｣

興奮した様子でぴょんぴょん飛び跳ねるピーターに俺とジェームズは大人しく着いていく

連れてこられたのは人通りの少ない廊下の突き当たり

何の変哲もない壁の前にピーターは嬉しそうに立っている

ジェ｢えーっとピーター？この壁がどうしたんだ？｣

ピ｢いいから見てて！｣

そういうと壁の周りをぐるぐる歩きながら何かをブツブツ唱え始めた

『おいジェームズ、ピーターのやつどっか頭でもぶつけたんじゃねぇか？』

ジェ｢どうだろう、夢見マシュマロでも食べたとか？｣

『それは有り得るな。壁に部屋ができる夢でも見たんだろ』

こそこそとピーターを哀れんでいるとピーターの後ろに大きな扉が現れた

ジェ｢え｣

『まじかよ』

ピ｢ほら2人とも入って！｣

中はとても広く若干グリフィンドールの談話室に似ている

リ｢ぁ、2人とも練習おつかれ｣

『リーマス！？』

誰もいないと思っていた部屋から親友が出てきて思わず大声が出てしまった

ジェ｢とりあえずピーターとリーマス、どういう状況か説明してくれないか？｣

・

ジェ｢なるほど、それでピーターが実践魔法の練習場所を探していたらこの部屋が現れた。と｣

ピ｢うんうん｣

リ｢僕も最初聞かされた時は耳を疑ったよ｣

満面の笑みで首を縦に振るピーター

自分の願ったものを用意してくれるが食べ物や飲み物を出すことは出来ない

どんなに音を立てても外に音が漏れることはないらしい

『これなら悪戯も考えやすくなるな』

ジェ｢実験も周りを気にしないでできる！！｣

3人でピーターを褒め称えお昼を食べるために大広間へ向かうことにした

・

談笑しながら話していると笛の美しい音が一瞬だけ聞こえた

足を止めてもう一度耳を傾けるが何も聞こえてこない

ジェ｢シリウス？どうしたんだ？｣

『悪い、先行っててくれ。用事を思い出した』

リ｢待ってようか？｣

『いや、いい。すぐ行く』

ジェ｢じゃあまた後で！｣