瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ18)

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・2年〇ページ18

朝起きて授業を受けて友達と談笑して眠る

この繰り返しをしていたらあっという間に1年間過ぎた

そして今日は2年生になって初のホグワーツだ

リリ｢A！！｣

『リリー！久しぶりね！』

リリ｢ええそうね、コンパートメントでは会えなかったから寂しかったわ｣

『私もよ』

去年とは違う道を進んでいくとひとりでに動く馬車が並んでいる

ジェ｢おや、その美しい後ろ姿。リリーじゃないか！それにボルベールも｣

『私はおまけなのね』

シ｢お前身長縮んだんじゃねぇか？｣

『ﾅｯ、久々に会ったのに第一声がそれは酷くない？』

シ｢事実だろ。前にあった時より首を下に向けないといけなくなった｣

『身長はお生憎様3センチも伸びたの。縮んでなんかないわ』

リリーと楽しく会話をしていたら相変わらずクルクルした黒髪のジェームズとさらに身長が伸びて悔しいけどかっこよくなったシリウス達に話しかけられた

・

ジェ｢リーマス達は別の馬車で行くらしいから僕達で一緒に乗ろうよ！｣

リリ｢なんでわざわざ貴方と乗らないといけないのよ｣

『でもこの馬車4人乗りだしララ達も見つからないから仕方ないよ』

リリ｢Aが言うなら仕方ないわね｣

ジェ｢よし！じゃあリリーは僕の横に！｣

リリ｢嫌よ。私の隣はAが座るわ｣

本当は仲良しなんじゃないか、ってくらい息の合った言い合いに少し笑みがこぼれる

シ｢ボルベール、あいつらまだ終わらなさそうだし先に座ってようぜ｣

『そうだね』

お互いに向き合って座りリリーとジェームズのやり取りを笑ってみていた

シ｢なぁ……｣

『ん？』

シ｢お前ってその…好きなやつって、いるのか？｣

『えっ、好きな人……』

そんなこと考えたこともなかった

ただただボルベール家の名に恥じない振る舞いをするのに必死だったから

シ｢いや！いないならいい。忘れてくれ｣

『シリウスはいるの？』

シ｢……分かんねぇ｣

『何それ』

何故だかシリウスのその一言にﾎｯとしている自分がいた