瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ13)

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朝目を覚ますと見慣れない景色

『あぁ、そっか』

まだホグワーツに入学したことが夢のようだ

リリ｢A起きたのね。おはよう｣

『おはようリリー、随分早起きなのね』

リリ｢なんだかここにいるのがまだ信じられなくてすぐ目が覚めちゃった｣

彼女も自分と同じ気持ちだと分かり少し心が落ち着く

『……2人を起こさないとね』

リリ｢ええ、そうね｣

未だにすやすやと寝息をたてて眠る2人の表情はとても楽しそうだ

･

ラ｢だからごめんって～｣

『別に怒ってなんかないわ？』

ミ｢昔からララは寝起きが悪いからさぁ｣

リリ｢まぁ…見事な蹴りだったわね｣

数十分前

私がララを、リリーがミーシアを起こすことになりミーシアはすんなりと起きていたがララに声をかけても一向に起きる気配はない

仕方なく揺さぶってみれば

ラ｢んん～あ、と5分～｣

その言葉と同時にララの足が私のお腹に直撃したのだ

しかもかなり思いっきし

足がお腹に当たった衝撃で目を覚ましたようで支度をしている間終始謝っていた

『だから気にしてないから大丈夫よ』

寝起きなら仕方ない

ジェ｢その後ろ姿は、愛しのリリーじゃないか！おはよう！｣

朝から背後でしかもクソデカボイスをお見舞される

リリ｢後ろって貴方の目の前にいるのはAじゃない｣

その通りだ

階段下からミーシア、ララ、リリー、私の順で降りているのに対して最初の挨拶が私飛ばしてリリーなのは少々イラッとする

嫌味でも言おうと後ろを振り向くとジェームズの後ろから降りてくるシリウスと目が合う

『ぁ、……』

シ｢……はよ｣

『あ、おはよう』

まだ少し眠そうな顔と声に少し戸惑う

ジェ｢なんだよボルベールだって僕を飛ばしてシリウスに挨拶してるじゃないか！｣

『え、いや先に飛ばしたのはジェームズじゃないの』

ジェ｢それよりも君リリーと同じ部屋なのか？！なんでもっと早く教えてくれないんだ！｣

『教えてってもう寝る時間だったし第1ジェームズ達の方が先に男子部屋に行ったじゃない』

談話室に降りきるまで2人の口喧嘩は続いた