瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ41)

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この特訓を始めたのは2年の初め

元々は寮の4人部屋でやっていたが狭すぎて全然身にならなかった

最近になってピーターが必要の部屋を見つけてからは暇を見つけては4人で部屋にこもってひたすら特訓している

ジェ｢だぁぁ！一体何がダメなんだ！？｣

ピ｢目線を低く……｣

ピーターは兎も角俺とジェームズがここまで苦労するとは予想もしてなかった

早く動物になってリーマスの傍に行ってやりたいのに

夢｢ねぇ、3人とも｣

『ん？』

壁にもたれ掛かかって俺たちの特訓を見ていたボルベールが何か決心したような顔でこちらを見ている

ジェ｢見ているだけじゃつまんないだろう？寮に戻ってもリリー達にはこのこと内緒だからね｣

夢｢いや、違うの｣

ジェ｢？｣

てっきりおれも飽きたのかと思ったがボルベールが扉の方へ向かっていく気配はない

夢｢私も、アニメーガスになるわ｣

2人｢『ええ？！？』｣

ジェ｢君何言ってるのか分かってるのかい？！｣

夢｢えぇ、もちろん｣

『でもさっきは反対してたんじゃ』

夢｢確かに無茶だとは思ったけど私だってリーマスの友達だもの、見過ごすことは出来ない｣

ジェ｢分かった。それじゃあ今日はもう遅いしまた明日ここに集まろう｣

『本当にいいのか？エバンズ達に隠し事するんだぞ？』

夢｢それは、まぁちょっと申し訳ないけどリーマスのことに比べればなんともないよ｣

ボルベールを巻き込んでしまったことに少しだけ罪悪感があるけど

一緒にいられる時間が増えるというのには嬉しさのあまりニヤけそうになる

ジェ｢僕達の部屋にアニメーガスについての本があるからまた渡すよ｣

夢｢その必要はないわ｣