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その次の日は、ショッピが来た。
「やほ」
『もう来ないと思ってた』
「来る暇が無かっただけや」
ショッピとは高校の同級生だ。
兄さんと知り合ったのは、高一の夏だったと思う。ショッピはサッカー部で、他校のサッカー部でキャプテンをしていた兄さんは、憧れなんだとか。
それを普段言ったり、行動に出すことは無いんだけど、たまに、ほんとに憧れてるんだなぁ。って思うことがある。
「こっち向いて」
『何するの？』
「髪、結ぶわ」
そう言って、私の髪をさらり、と掬った。
私の髪は、兄さんと同じ金髪で、ちょっとした自慢だ。
その髪をするすると触るショッピは、器用に三つ編みをしていく。
私がやるとボサボサになるのに、ショッピがやると綺麗になるから、ショッピの器用さに少し嫉妬する。
……私だって、やればできるもん。
「はい、出来たで」
『ん、ありがと』
前の方に垂らされた三つ編みは、乱れ一つない。
『ショッピは器用だよねぇ』
「Aが不器用なだけやろ」
『そ、そんな事ないもん』
ならやってみろや、と煽られ、先程結んでもらった三つ編みを解いてしまった。
さらさらと肩に掛かった金髪を手ぐしで梳かして、3つに分けた。
右、左、右……交互に結ばれる髪は、段々とボサボサになってしまい、最後の最後には三つ編みの原型すら残っていなかった。
「ほら不器用やん」
『こんなはずじゃ無かったのに〜！』
「もっかい結んでやるから」
ボサボサな髪を梳かすショッピの手は、兄さんと違って細くて少し冷たい。
『ショッピに結んでもらうの好きだなぁ』
「…あっそ」
ショッピに背を向けているから、今どんな顔してるか分かんないのが残念だ。
「髪くらい、いつでも結んでやるわ」
『ふふ、嬉しい』
昼間の明るい太陽が、黒い雲に覆われ始めた。
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伊玖(プロフ) - 天井(あまい)さん» ハンカチ差し上げますね。他の作品も読んでいただきありがとうございます。 (2021年3月15日 6時) (
レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
天井(あまい)(プロフ) - 目から涙が止まりません…話を読んでいる途中、感情移入しすぎて心臓が痛くなりました…伊玖さんの他の小説も今から見させていただきます。 (2021年3月14日 23時) (レス) id: 69217dc78e (このIDを非表示/違反報告)
伊玖(プロフ) - #ゆー@金欠民族さん» 趣味特技が特殊過ぎませんかね？？？？毎回コメントありがとうございます！！読ませない勢いで書くので、読むのも頑張ってください！！ (2021年3月14日 7時) (レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@金欠民族 - あれ?目から泥水が､､､伊玖さん多分これから趣味・特技のとこに「物語で人を泣かせること」って書けますわ。うん。 ､､､wこれからも頑張ってください！！w読みあさってきまーすw (2021年3月14日 7時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖(プロフ) - 赤月奏楽さん» そうですね、きっと会えて、楽しんでるはずです。運転手はドラム缶にコンクリ詰めにして、東京湾に沈めましょう。他の作品も楽しく読んでもらえれば幸いです！ (2021年3月10日 17時) (レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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