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「大きくなったら____
僕と結婚してくれる?」
『………覚えてたの…?』
あの時、泣き止まない私にソクジンはそう言って、近くに咲いていた花を一輪渡してくれた
その後お互い何となく恥ずかしくなって黙り込んで、いつの間にか寝てしまって帰ってから怒られたのだった
約束ともいえない、その場でただ交わしただけの言葉
それでも私にとっては大切な言葉で、ずっと胸の中にあった言葉
まさかソクジンも覚えていたなんて
JN「僕の気持ちはあの頃から変わってないよ。」
『……っ、…うんっ…』
JN「って言っても、それはまだまだ先になっちゃうと思うけど…
…まずは、僕の彼女になってくれる?」
ずっと、形にこだわるつもりはなかった
みんなで楽しく笑って過ごせればそれでいいと思っていた
それでも、言葉にしてもらえることがこんなに嬉しいなんて思わなかった……けど、
『……なんでっ、…今なの…?』
なんで留学をすると決めた今そんな事を言うのか
JN「…留学の話は夏頃から言われててさ。話そうとも思ったんだけど…無駄に心配させると思って決まってから話すことにしたんだ。」
『……うん…』
JN「それで、その…さっき言ったことは…本当は言わないつもりだったんだ。留学したら頻繁には帰って来れないだろうし…さ、さみしい思いをさせると思ったから…」
『……その言い方だと、絶対私がオッケーするってわかってるみたいじゃん…』
JN「え?!い、いや…そういうわけじゃないけど……え?!」
『……冗談だよ。それで?』
JN「言わないつもり、だったんだけど…さっき僕が留学するって聞いたときのAの顔を見たらさ。
…ちゃんと伝えようって思ったんだ。
あとは、その…寂しがってるAがか、かわいくて…なんていうか…やっぱり彼女になってもらいたいって思ったというか…」
もっとかっこよく言うつもりだったんだけどな、と苦笑いするソクジンの顔は耳まで真っ赤に染まっていて
そんなソクジンを見ていたら不思議と涙も引っ込んで、何だか笑ってしまった
JN「それでその………返事、聞かせてくれる?」
この先どうなるか
不安がないと言ったら嘘になるけど
今は正直に、この気持ちを大切にしよう
私もきっとあの時から、いや、もっとずっと前から
ソクジンのことが大好きだったんだから
『………今日から、
…………彼女になってもいいですか?』
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名無し18750号(プロフ) - リクエスト大丈夫ですか? (2022年8月12日 11時) (レス) @page2 id: 6794d7e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん | 作成日時:2022年8月11日 12時