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『いない……』
小さな子の足でそんなに遠くまで行っているはずがないのに
まさか何かあったんじゃ、と嫌な考えが頭をよぎる
"___ぼくとジミンのひみつきちなの!"
"ヌナにはとくべつにおしえてあげる!"
『もしかして……』
公園の奥にある草むらを抜けて、その先にある獣道を少し行くと
古びたベンチにぽつんと座る小さな後ろ姿を見つけた
『……テヒョンア。』
TH「……!…ヌナ…」
『ここ危ないから来ちゃだめって、前にヌナ言わなかったっけ?』
TH「…………ごめんなさい……」
『…ソクジンとなにかあった?』
TH「……ジンヒョンは……ぼくのことがきらいなんだ。」
『…テヒョンは、なんでそう思うの?』
TH「…いつもジミンやジョングクばっかり……ぼくにはおこるのに…」
テヒョンは少し突拍子もない行動を取ることが多い子で
本人は手伝おうとしただけだったりするのだけど、危ないからとつい注意してしまうことは私も身に覚えがある
テヒョンからしたら怒られたと感じるのも無理はない
『……テヒョンは覚えてないよねー…』
TH「…なにを?」
『テヒョンがジョングクくらいの時だったかな?みんなでショッピングモールに行ったんだけど、テヒョンが迷子になってねー。』
あれはキム家のおじさん、おばさん達とみんなでショッピングモールへ行ったときのこと
テヒョンをトイレに連れて行ったはずのソクジンが、真っ青な顔をして私達のところへ戻ってきたのだ
たまたま同級生に会って、少し目を離した隙にテヒョンがいなくなったと
結局、テヒョンは呑気におもちゃ屋さんでぬいぐるみを眺めてたわけだけど
『あの時のソクジン、すごく一生懸命テヒョンのこと探してたんだよー!テヒョンに何かあったらどうしようって!』
TH「ジンヒョンが…?」
『はぐれないようにって、帰り道ずっとテヒョンのこと抱っこしてたしね!』
そう話せば、少し照れたように下を向くテヒョン
『あとはー…テヒョンが風邪引いたときも、おばさんに教えてもらいながらりんこでうさぎ作ったりとか…』
TH「うん…」
『ソクジンは、テヒョンのことが大好きだよ。』
TH「…でもぼくきらいっていっちゃった…」
ジンヒョンおこってるかも…と、またシュンとなるテヒョンの頭を撫でる
『ケンカしたら謝ればいいんだよテヒョンア。』
TH「…うん!ジンヒョンにごめんなさいっていう!」
『よし!じゃあ帰ろっか!』
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名無し18750号(プロフ) - リクエスト大丈夫ですか? (2022年8月12日 11時) (レス) @page2 id: 6794d7e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん | 作成日時:2022年8月11日 12時