【文スト】素敵帽子の溺愛する彼女は最強無敵の電撃姫

電撃×24 side中原 ページ26

足につながれていた枷を壊すが、少女は一向に立ち上がらない。


「どうした、」


聞けば帰って着たのは少女は淡々と話した



『あては、昔からずっとこの部屋から出たことなどあらへん。日光など浴びる事はできない。歩くための筋力など、とうの昔になくなった』


先程までなんの感情も感じでいなかった少女は顔に哀しみを浮かべる。


美しいと思った。


こいつの笑顔を見て見たい。

俺の与える何かで凍てついたこいつの顔が色づくのが見たい。


少女を抱き上げ着ていたライダースを頭からかけてやる。


ふとこちらを見上げる金色の瞳を見返し、


「捕まってろ」と言う俺の言葉に体を預けた彼女に歓喜が湧き上がった。


《愛しい、》と言う感情だ


抱き上げた少女をそのまま『羊』に連れ帰った頃には少女は眠っていた。


拠点まで連れ帰ると銀髪の少年に話しかけられる。

「おい中也、そいつどうするつもりだ？」



「…羊に入れる。」

そう言うと少年は声を荒げる。


「確かにお前は一番強いし、一番組織に貢献している。だが、お前には独断で入れる権利は無いんだぞ？戦力にならなきゃここには置いておけない。」



「わかってる。」

踵を返し自室のベッドに座らせる。


月明かりを受けて静かに煌めく髪。


少女の頰に触れるとピクッと少女が反応し瞳が開いた

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