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再会 ky視点 ページ1

俺達はある秘密を隠し高校生になった。


「おはよー!」


そこにやって来たのは肩を組んだ2人。


「よ、ヒラとフジ!」


お互いに制服を着てこちらへ走ってくる。


「キヨ制服似合ってんじゃん」


あまり言われなれていないことを言われ表現が緩む。


トンッ


誰かと肩があたった気がした。


「あ、すみません...」


それは弱々しい声だった。


「おう、気にすんな」


その子は綺麗な黒髪ストレート。


去り際に香る桜の香り。


細く人形のように白い肌。


綺麗だと素直に感じてしまう。


「今の人綺麗だったなー...というか遅れてすまん!」


ハッと我に帰ることが出来た時にはそこには


友達のこーすけが遅れてきていた。


「遅いぞーこーすけ」


笑って返すフジ。


キーン....


予鈴がなってしまった。


「やべ式に遅れる!」


俺達は体育館へ走り出した。


「新入生挨拶」


生徒会からのアナウンスがはいる。


「あ...」


さっきの黒髪ストレートの子だ。


「私はこの高校に来れて嬉しく思います。」


俺はその子のを見つめてしまった。


「先ほど門のところでぶつかってしまった私ですがとても優しく接してくれる同級生。」


俺のことだ。すぐにわかってしまう。


「とても嬉しかったです。」


その後も色々な式が行われクラスへと向かう。


「いやーまた俺達同じクラスになるとはなぁ」


ヒラ フジ こーすけ そして俺は同じクラスとなった。


「あ、さきほどはぶつかってしまいすみません...」


俺の隣の席は挨拶をしたあの綺麗な人だった。



ガラッ


「ほら静かにしろー。」


教卓には俺達の担任であるだろう男性が立っている。


茶髪の外はねでスーツ姿。


「俺は香坂 蓮斗や!よろしくな!」


関西の人なのだろうか。方言が混ざっている。


よろしくお願いしまーす。


クラス全体で先生に挨拶をする。


「ほな、自己紹介してもらおうかー」


そして前の列から自己紹介がはじまる。


そして俺の番になる。


「俺のことはキヨって呼んでくれ!好きな人は女優!よろしくな!」


よろしくー!


俺はうるさいという印象が強いらしい。


「次、お願いするわー」


次といえばあの子だ。


「私は」


その瞬間俺達4人は思い出す。


あの生臭さが残るような暑い日のことを。


「な、なんで...」


あの日俺達が犯した罪を。


「水原 Aです。」


この綺麗だと思っていた子は俺達が世界で1番嫌っていたそして殺してしまった女子だ。

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作者名:茶丸 | 作成日時:2017年7月16日 16時

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