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「2人で四葉のクローバー探しに行ったことおぼえてるか?」


『もちろん。覚えてるよ。あの時たくさん怒られたよね。』


「あぁ。その時俺が言ったことも覚えてるか?」


『当たり前じゃん。私とずっと一緒にいてくれるって幸せにしてくれるって。』



私は泣きながらそう答えた。



「うん。俺が告白した時のことも覚えてるか?」


『一緒に四葉探しに行った時と同じこと言ってた!』



涙が止まらくなって喋るのも精一杯だった。


そんな私もマサイは抱きしめて背中を摩ってくれる。



「ごめん。本当にごめん。ちゃんと約束したのに守れなくて。言い訳になるかもしれないけど、あの時の俺は恋人が何なのか分からなくて。何をしたらいいのかどうしてやるべきなのか分かんなくて。」


『マサイ……。』


「Aがあいつらと一緒に遊んでる時の方が楽しそうで俺とも友達として接する方がもしかしたらいいのかもしれないって勝手に思い込んでた。でも……今なら分かる。多分お互いどうしたらいいか分かんなくて緊張してたんだよな。俺はそう思うんだけどAは?」


『私もだよマサイ。私だってどうしたらいいかなんて分からなかった。緊張してた。でもマサイと一緒にいられるだけで幸せだったよ。』


「A……。俺も本当は一緒にいるだけで幸せだった。友達に戻るなんてバカみたいなことしちまったって思ってる。あの時の約束、もう1回してくれねぇかな。Aの気持ち聞いてからでいいんだけどさ。」



『その前にマサイの気持ち改めて教えてよ。』


「え?」


『ちゃんと言葉にしてもう一度聞きたいの。』


「分かった。Aのことが好きです。もう一度やり直したい。……言ったからAの気持ちも聞かせろよ。ちゃんと伝えたから悩むなよ。」


そんなの決まってるよ。


私の答えなんてただ1つしかないよ。


マサイが好き……ただそれだけ。



『今まで言えなくてごめん。私もマサイのこと大好きだよ。』

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作者名: | 作成日時:2023年1月21日 2時

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