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次の日、私はマサイの家に行かなかった。


メンバーのみんなには少し風邪気味で家で編集をすると連絡をいれた。


本当は風邪なんかひいてる訳もなく、ただマサイに会いたくないから。


どんな顔で会ったらいいか分からない。


自分もマサイのことが好きだときちんと伝えるべきか。


パソコンの画面に映ったマサイの笑顔が目に入った。


どうしてなんだろう。


こんなに好きなのに……好きで好きでたまらないのに本当のことが言えない。



『だめだ。引き締めないと……このままじゃ仕事になんない。』



私は顔を思いっきり叩いて残りの編集作業を進めた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「マサイ、ソラとなんかあったか?」


「はぁ?別に……。」


「やっぱり。何したんだよ。」



いきなりシルクに言われて誤魔化すのに失敗した。



「てかなんでだよ。」


「心配になってソラに連絡したら熱はないって言うのに声は全然おかしくなくてさ。それになんかあったか?って聞いたら元気のない声で大丈夫って返されたからよ。」


「悪い。今日A来ないの絶対俺のせい。」


「一体何があったんだよ!」


「Aに告白した。」


「え!?」


「やっと言えたんだー。」



モトキがニヤニヤしてよく言えたなと俺の肩を叩いてくる。



「やっぱりお前ソラのこと!てか!モトキ知ってたのか?」


「あぁ、うん。たまにマサイから相談受けてたからね。」


「はぁ!?俺は受けてねぇぞ!一応リーダーだぞ!ちゃんと報告しろよな!」


「今報告したじゃねぇか。告白したって、なぁモトキ?」


「そうじゃなくてー!俺にも相談しろよなー。」


「マサイはさ、シルクにあんまり迷惑かけたくなかったんだよ。許してあげて。」


「ちぇー。んで!返事は?」


「振られたのか?分かんねぇけど、なんでみたいなこと言われて逃げられた。」


「はぁ!?なんだそれ!ソラも絶対マサイのこと好きだと思ったのに!」


「絶対ソラ中学の時のこと引きづってると思うけど。ちゃんとマサイの口から説明してソラのこと受け止めてあげれば大丈夫だと思うよ?ソラもマサイのこと好きだと思うから。」



モトキがそう言ってAの家に行ってきなと言ってくる。


シルクにも行け!と言われて俺はAの家に行くことにした。

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作者名: | 作成日時:2023年1月21日 2時

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