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ご飯を食べ終わると、マサイが洗い物をしてくれると言うので任せることにした。
『私シャワー浴びようかな。体調も良くなってきたし。』
「いいけど無理するなよ。」
『うん、大丈夫。ちょっと行ってくる。』
「おう。なんかあったらすぐ呼べよ。」
『はーい。』
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『すっきりしたー。』
「俺ちょっと家帰ってもいいか?すぐ戻ってくるからさ。」
『うん、もちろん。別にこのまま帰っても大丈夫だよ?』
「いや、さすがにまだ1人にする訳にはいかないからな。パソコンとか持ってくるだけだから。ちょっと行ってくるわ。」
『うん、行ってらっしゃい。』
マサイが行ってしまった。
本当に戻ってくるよね?
昨日見た夢が鮮明に脳に刻まれていて怖くなった。
あのことが現実になってしまったら……。
考えただけで息がしづらくなって私はソファに寝転がった。
「ただいまー。」
しばらくしてマサイが戻ってきた。
マサイが戻ってきてくれてAは少しだけ嬉しくなった。
『おかえり、マサイ。ねぇ、少しだけ昨日みたいに背中摩って?いい?』
「いいけど、急にどうした?」
『お願い。』
「分かった。おいで。」
マサイが両手を広げてくれたのでAはマサイに抱きついた。
Aがマサイに抱きつくと、マサイは何も言わずに、ただ背中を昨日のように優しく摩った。
しばらく摩るとどちらかともなく体を離した。
『ありがとう。』
「どういたしまして。」
『あのね、私。マサイに話さなくちゃいけないことがあるの。』
「ん?どうした?」
『私の働いてる会社、近々無くなっちゃうの。』
「はぁ?」
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作者名:夢 | 作成日時:2023年1月21日 2時