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「Aー?大丈夫か?」



マサイが来た。


Aは重たい体を無理やり起こして玄関へ向かった。



「おい、大丈夫か?無理するなよ。」


『マサイ、来てくれてありがとう。』


「おう。っておい本当に大丈夫か?熱高っ!」



Aはあまりにも辛かったのかマサイの方に倒れ込んでしまった。


マサイはAのことをベッドまで運んだ。



「おい、A?その服、今日仕事行ったのか?」


『うん、でもすぐに帰ったよ?』


「そっか。服だけでも着替えられるか?パジャマとかの方が楽だと思うんだけど。」


『もう少しだけ休んでもいい?ちょっとしんどいかも。』


「おう、いいぞ。」


『マサイごめん。少し寄りかかっててもいい?』



Aはマサイに抱きつくような形で胸に体を預けた。



「いいぞ。」



マサイはAの背中を摩ってくれる。



「少し電話してもいいか?俺来る時何か買っていく予定だったんだけど忘れちまってさ。」


「うん、いいよ。」



マサイはモトキに電話をかけた。



「もしもしモトキか?」


「うん、どうしたの?」


「それがさ、俺Aに何か買っていくって言って忘れちまってさ。」


「ばかだなー。分かった。何か買っていくからそれまでソラのことよろしく頼んだよ。」



モトキは笑いながら答える。



「おう、悪ぃな。頼む!」



そのままマサイは電話をきった。



「A大丈夫か?モトキに電話して頼んだから安心しろな。俺もいるし。」



そう言ってマサイは背中を優しく摩り続けてくれる。



『マサイもうちょっとこうしてて。』


「おう……。」



マサイごめんね。


こんな性格の悪い女でマサイに好きな人がいるの知ってて。


甘えちゃってごめんね。

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作者名: | 作成日時:2023年1月21日 2時

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