10 ページ11
「Aー?大丈夫か?」
マサイが来た。
Aは重たい体を無理やり起こして玄関へ向かった。
「おい、大丈夫か?無理するなよ。」
『マサイ、来てくれてありがとう。』
「おう。っておい本当に大丈夫か?熱高っ!」
Aはあまりにも辛かったのかマサイの方に倒れ込んでしまった。
マサイはAのことをベッドまで運んだ。
「おい、A?その服、今日仕事行ったのか?」
『うん、でもすぐに帰ったよ?』
「そっか。服だけでも着替えられるか?パジャマとかの方が楽だと思うんだけど。」
『もう少しだけ休んでもいい?ちょっとしんどいかも。』
「おう、いいぞ。」
『マサイごめん。少し寄りかかっててもいい?』
Aはマサイに抱きつくような形で胸に体を預けた。
「いいぞ。」
マサイはAの背中を摩ってくれる。
「少し電話してもいいか?俺来る時何か買っていく予定だったんだけど忘れちまってさ。」
「うん、いいよ。」
マサイはモトキに電話をかけた。
「もしもしモトキか?」
「うん、どうしたの?」
「それがさ、俺Aに何か買っていくって言って忘れちまってさ。」
「ばかだなー。分かった。何か買っていくからそれまでソラのことよろしく頼んだよ。」
モトキは笑いながら答える。
「おう、悪ぃな。頼む!」
そのままマサイは電話をきった。
「A大丈夫か?モトキに電話して頼んだから安心しろな。俺もいるし。」
そう言ってマサイは背中を優しく摩り続けてくれる。
『マサイもうちょっとこうしてて。』
「おう……。」
マサイごめんね。
こんな性格の悪い女でマサイに好きな人がいるの知ってて。
甘えちゃってごめんね。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢 | 作成日時:2023年1月21日 2時