【短編銀魂】陰キャ少女に冗談で告白したら、予想以上の反応だった【坂田銀時】

17.知ってたよ夢主side ページ18

「一週間前、俺はお前に告白した。でもそれは、ただの賭け事の罰ゲームだった」






銀時君はそれから、一週間前の出来事を全て説明してくれた






賭け事で負けた銀時君は、1番クラスで目立たない私に冗談で告白した







その後友人に「一週間様子を見る」と言って、今日まで恋人の振りをしてくれたらしい





「合わせる顔がねぇよ」





小さな声で、銀時君はそう呟いた




消え入りそうな、本当に小さな声で









「知ってたよ」







私が一言そう言うと、銀時君はピクリと肩を揺らし、歩む足を止めた







知ってた。






確かに最初はビックリして「本当に？」と信じてしまった





でもどこかの誰かがした噂が耳に入ってきたのだ






「坂田が鳴海に嘘の告白をした」って







でも、私は悲しくなんてならなかった







「それでも、嘘でも嬉しかったんだ。小学生の頃から、ずっと好きだったから………大好きだったから」







同じ掃除場所になれたのも





球技大会で同じチームになれたのも





落とした消しゴムを拾ってくれたのも





全部いい思い出だ






「私に恋を教えてくれてありがとう。一週間、本当に夢みたいに楽しかった」






私はたくさんの「ありがとう」の気持ちを込めて、ギュッと銀時君の肩に力を込めた









「で、そんだけ？」


「え」


「付き合わねぇの？」





へ？






あまりにも唐突で、あまりにも予想外過ぎる彼の言葉に、私は危うく地面へ落っこちてしまいそうになった







「えっでも、だって、銀時君は罰ゲームで…」



「"最初"はな。でも、今は………」






彼は言葉を続けながら、ゆっくりと顔を私の方に向ける






「恋人、続行って…駄目？」






そう言った銀時君の顔はこれでもかと言うほど真っ赤で、まるで林檎みたいになっていた






それは、最初の告白の時の

私のように＿＿＿＿

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