【短編銀魂】陰キャ少女に冗談で告白したら、予想以上の反応だった【坂田銀時】

11.もう誤魔化せない ページ12

確か、9ページの1番左端だったっけ？





俺は辰馬の言われた通りのページを開き、中を確認した





そのページの1番左端には、幼い俺と、見知らぬ女の子とのツーショットだった





多分1年生の夏に撮った写真だろう


http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/b/2/2b236f2d20dd87c7214139658429ded7.png





隣の女の子のことは全く覚えてないが




笑顔がめちゃ可愛い





顔は普通だけど、笑顔が可愛い





なんか、すげぇ幸せそうだな





もしかして俺、この子に好かれてたりして！





銀時「………んな訳ないよな。つか、これのどこが面白い写真？」






辰馬が言っていたのは『面白い写真』





でもその写真を見れば、ただの俺と、幸せそうに笑う女の子だけ





どこが面白いんだよ





すると、俺の疑問に答えるように、辰馬からまたもメールが届いた






『もうそろそろ写真見たじゃろ？おまんと女の子のツーショット写真！その女の子、誰だか分かるか？正解は鳴海ぜよ！可愛いじゃろ？

こんな昔から愛されてて金時も幸せものぜよ。

それが言いたかっただけじゃ！ほんじゃ！』








辰馬のメールを読み終え、もう一度写真をよく見直した







………あぁ、本当だ。このそばかすの位置、今のAと同じだ






他の写真にもAは映っているが、この写真のように笑顔ではなかった






そう、いつもの『世の中つまらない』とでも言いたげな顔だ






Aが笑って写っている写真は




全部俺も一緒に映ってる物だけだった







なんだそれ





俺と映ってない写真は真顔で？





俺と一緒に撮る時は笑顔？






しかもそれが小一からずっと続いている？




どんだけ一途なんだよ






そんなの……








銀時「ずるいじゃねぇか……っ」








部屋に誰かいる訳でもないのに





なぜだか無性に恥ずかしくなって、俺は熱くなる顔を手のひらで覆い隠した





身体の中にある熱を吐き出すように、深く深く息を吐く






トクトクと鼓動は早く打ち



喉はカラカラに乾いていた







あーあ







これは不整脈だとか






自分を誤魔化すこととかも






もう出来ねぇな。









自分の気持ちに気づいてしまった


ちょっと特別な、日曜日のお話。


〜〜〜


今の俺が断言出来ることは


あいつの笑顔は、どんな美人の笑顔よりも


数倍可愛いという事だ。

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