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75.いつかの未来 ページ25

A「晋ちゃん、珍しいね。屋上に来て起きてるなんて」






Aはそう声をかけ、高杉の隣へ座った






屋上というのもあって、春風もよく通り、ポカポカと気持ちいい







「ここは気持ちいね」とAは高杉に言おうとした時だ







高杉「で?A。今お前は何を悩んでる」







唐突な高杉の言葉に、Aの肩はピクリと上がる






高杉の片目は、まるでAの心の中を覗こうとしているように、鋭く射抜いていた








A「な、何を…私普通だよ?」




高杉「普通な訳ねぇだろ。そのクマといい元気の無さといい、明らかにおかしい。昨日何かあったんじゃねぇのか」







またも図星をつかれたAは、キュッと口を引き結び、下に俯いてしまった






A「………さすがだね、晋ちゃんは。なんでもお見通しだ」







Aは学校の鞄を地面に置き、膝を抱えた







A「そんなに大した事じゃないんだけどね。………今日、昔の夢を見たんだ」









___全ての始まり






お母さんと弟の死から、晋ちゃんとの出会いまでの記憶






その夢を見て、考えてしまったんだ





高校に入ってから、晋ちゃんにも友達が出来た





これから歳を重ねる度、晋ちゃんの周りには沢山の大事な人が出来る





そしていつかは、私からも離れていく





銀ちゃんももういい年で






少し変だけど、とても優しい人だから





いつかは綺麗な人と結婚して、私から離れていってしまう






A「その"いつか"の未来が来る事が、凄く怖くなっちゃったんだ」







またあの頃みたいに物置部屋で一人ぼっち







暗闇の中、誰も開けてくれない扉







A「あの頃みたいに、一人ぼっちに戻るのが怖いの」







Aは当時の恐怖を思い出しだし、ポロポロと涙を落とす





Aにも大事な友達が出来た







神楽や妙、また子に土方沖田






だが、本当にAの心の支えになる人物は、高杉と銀八の2人だけであった







2人だけが、Aの過去を知り、そして理解しているから






その2人がAから離れてしまったら、今度こそAは立ち直れなくなってしまう







Aは、それがとても恐ろしかったのだ。

最終回→←74.今日から2年生



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みみ(プロフ) - 土方と銀時さん» ありがとうございます!! (2020年4月1日 18時) (レス) id: d8555eea61 (このIDを非表示/違反報告)
土方と銀時 - 絵も上手いわ〜!応援してます♪コノヤロ〜!!! (2019年1月6日 11時) (レス) id: a123232f86 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - 土方と銀時さん» はぁあぁぁありがとうごさいますぅぅう!!(´;ω;`)私本当に現金な糞野郎でコメントが本当に力の源になるんです(日本語おかしい)これからも見てくれると嬉しみが極まりますぞコノヤロー!!! (2019年1月5日 23時) (レス) id: 77b2aff7ea (このIDを非表示/違反報告)
土方と銀時 - 神だwwとてつもなく面白いんですけど!?応援してますよ、コノヤロー! (2019年1月5日 22時) (レス) id: a123232f86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 更新待ってます! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふくふく | 作成日時:2018年8月1日 21時

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