70.無題 ページ20
幸俊「それに、幸の事をまだ母さんと呼べていないそうだな。そんな子は、この家に居る"資格"はない」
すると、その時だ
今まで口を閉ざしていた銀八が、瞳孔を広げて幸俊の胸倉を掴みあげた
銀八「おい幸俊!黙って聞いてりゃ訳の分からねぇ事いいやがって」
銀八は掴んだ胸倉を揺さぶり、幸俊を睨みつける
銀八「資格だァ?子供が家族と家にいる事に、資格なんてねぇだろ!」
A「お兄さん。もういいよ」
小さく、幼い声が銀八の怒りを収める
銀八は驚き、それと同時に幸俊の胸倉から手を離した
A「私がおばさんをお母さんって呼べないのも、この家に居て息苦しいのも、本当だから……全部、分かってたから
だから、私施設に行くよ。それがお父さんの願いなら」
銀八は眉をひそめ
義母は密かにニヤリと笑った
幸俊「すまないなA。銀八、悪いがAを施設まで連れてやってくれ」
「行こう」と、Aは銀八の服の裾を掴んで玄関のドアを開ける
銀八は複雑な思いをしながらも、Aと一緒に外へ出た
だが、ドアが閉まる直前
幸俊「あぁ、そうだ。A、私の最後の頼みを聞いてくれないかい?」
幸俊は何かを思い出したのか、歩いてるAを呼び止めた
Aはピタリと足を止め、振り返る
幸俊「……今つけているその髪留めを、私に譲ってくれないか」
幸俊は今Aの髪を結んでいる髪留めを指さす
Aは不思議に思ったが、最後の願いという事で、髪留めを外し、幸俊の手に置いた
幸俊は受け取った髪留めをギュッと握りしめる
幸俊「……じゃあな」
少し、ほんの少しだけ名残惜しそうに幸俊はそう言うと
静かに扉を閉め、家の中へと帰って行ったのだった
〜〜〜
過去編が終わってちょっとしたら最終回になります(‘、3_ヽ)_よろしくお願いします
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みみ(プロフ) - 土方と銀時さん» ありがとうございます!! (2020年4月1日 18時) (レス) id: d8555eea61 (このIDを非表示/違反報告)
土方と銀時 - 絵も上手いわ〜!応援してます♪コノヤロ〜!!! (2019年1月6日 11時) (レス) id: a123232f86 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - 土方と銀時さん» はぁあぁぁありがとうごさいますぅぅう!!(´;ω;`)私本当に現金な糞野郎でコメントが本当に力の源になるんです(日本語おかしい)これからも見てくれると嬉しみが極まりますぞコノヤロー!!! (2019年1月5日 23時) (レス) id: 77b2aff7ea (このIDを非表示/違反報告)
土方と銀時 - 神だwwとてつもなく面白いんですけど!?応援してますよ、コノヤロー! (2019年1月5日 22時) (レス) id: a123232f86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 更新待ってます! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくふく | 作成日時:2018年8月1日 21時