61.無題 ページ11
Aは咄嗟に公園の茂みに隠れ、そっと息を殺した
Aが見た光景は
高杉「クソ…離せッ!!」
多数の中学生に胸倉を掴まれ、今にもやられそうな高杉の姿だった
A「(晋助くんが危ない…!助けなきゃ…助けなきゃ)」
高杉を助けたい気持ちはあるのに、恐怖で動かない身体にAは自分を恨んだ
「おい、コイツ実はあの有名な会社の社長の息子らしいぜ」
「マジか、じゃあ金めっちゃ持ってんじゃねぇか。取るのか?」
「ばァかよく考えろ。金持ってんなら、手術代も普通に払えるだろ。つまり」
「殺さない程度まで痛い目見せられる」
……あぁ、思い出した
最近、ここら辺で頭のイカれた中学生がうろついているから、気をつけなさいと
"先生"が、言ってくれたっけ
気づいた時にはもう遅く
次の瞬間見たものは
片目を抑えながら地面に倒れる、晋助くんの姿だった
A「止めて!!晋助くんに、酷いことしないで!!」
怖い気持ちを押し込めて
涙も必死に我慢して
Aは高杉を庇うように、中学生の前に立ちはだかった
http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/6/6/566e638599550e97f368460c02ff0cde.jpeg
✦
クソっ油断した
昨日の喧嘩で痛めた足を憎む
俺は掴まれる胸ぐらを手で握りしめ、ギロりと相手を睨みつけた
だが、そいつらはただニヤニヤと笑うだけ
「ま、小学生にしては大したことあるよな……だが、やっぱり俺達には体格差がある。足の長さも、腕の長さも、手の大きさも違う
残念だったな、ボンボンおぼっちゃま」
そうこいつが言った瞬間
左目に激しい痛みが走り
左側の視界が黒く染まった
コイツら……目を潰しやがったっ!!
あまりの痛さに俺は地面に伏せる
ダラダラと流れる血を片手で受け止めながら、もう一度アイツらを睨んでやろうと顔を上げると
『止めて!晋助くんに、酷いことしないで!!』
目の前には、見知った奴の背中が右目に映る
………来るなって言ったのに
高杉「(なんで来た……A)」
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みみ(プロフ) - 土方と銀時さん» ありがとうございます!! (2020年4月1日 18時) (レス) id: d8555eea61 (このIDを非表示/違反報告)
土方と銀時 - 絵も上手いわ〜!応援してます♪コノヤロ〜!!! (2019年1月6日 11時) (レス) id: a123232f86 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - 土方と銀時さん» はぁあぁぁありがとうごさいますぅぅう!!(´;ω;`)私本当に現金な糞野郎でコメントが本当に力の源になるんです(日本語おかしい)これからも見てくれると嬉しみが極まりますぞコノヤロー!!! (2019年1月5日 23時) (レス) id: 77b2aff7ea (このIDを非表示/違反報告)
土方と銀時 - 神だwwとてつもなく面白いんですけど!?応援してますよ、コノヤロー! (2019年1月5日 22時) (レス) id: a123232f86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 更新待ってます! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくふく | 作成日時:2018年8月1日 21時