37.私と晋助の昔話三 ページ40
晋助と出会って一ヶ月程経った。
晋助は、毎日私にご飯を持って来てくれる
そのおかげで、この一ヶ月飢える事はなくなった。それに、晋助とはよく喋ったりもしていた
世の中のこと。晋助のこと。私のこと
晋助とのお喋りは、私の一日の楽しみでもあったのだ
晋助はいつも忙しいのに、時間があったら直ぐ私の所に来てくれる
それが私は、嬉しかった___
〜〜〜〜〜〜〜〜
高杉「よぉA。飯持って来てやったぜ」
A「ありがと…晋助」
いつもの時間。いつもの言葉で、私の一日は始まる
___今日も、いつもと同じだと思ったんだ…
高杉「…なぁ、A」
A「なに…?」
私がご飯を食べ終わると、急に晋助が真剣な顔で喋りだした
高杉「実はな…明日、ここを離れることになったんだ」
A「え…」
ここを…離れる…?つまり、もう晋助に、毎日会えなくなるということ…?
高杉「A…おめぇ、鬼兵隊に入らねぇか?」
A「鬼兵隊…!?私が…?」
急なことが多過ぎて、頭がぐるぐると回る
私が…鬼兵隊に…?
でも、鬼兵隊は悪い人が大半だと聞いた
高杉「おめぇは強い。足手まといにはならないはずだ、前みたいに飢えることもない…
それに俺は、Aと会う時間が、結構気に入ってたしな」
晋助はフッと笑うと、目線を私へと向ける
高杉「どうだ、一緒に来ねぇか?」
行きたい
まだ、晋助と一緒にいたい
だけど、やっぱり私には、戦いは向かない
それに、晋助が優しくても、他の人達が悪い人だったら、そこにはあまりいたくはない
家事とか何も出来ない私は、きっと晋助の邪魔になってしまう
私はきっと、役には立てない…
A「ごめん晋助…私は、鬼兵隊には入れない。もちろん、晋助とは一緒にいたい…」
ダメだな、私は
こんな時に、涙が出てくるなんて…
高杉「…そうか。まぁ、これはおめぇが決めることだ、俺は何も言わねぇ」
高杉「しばらく会えねぇだろうが…いつか、またどこかで会えるさ…」
「だから泣くな…」と、クシャクシャとAの頭を撫でる
そうだ、永遠に会えないわけじゃない
またどこかで会えるはずだ
だから泣き止め…最後は、笑顔で別れたい___
A「絶対…また会おうね、晋助!」
精一杯の笑顔で、Aは高杉を見送った___
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みみ(プロフ) - りんごさん» 薄桜鬼!良いですよね!永遠に大好きです!全巻読んでくれたんですか!めっちゃ長いのにありがとうございます! (2020年4月1日 18時) (レス) id: d8555eea61 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - クレハさん» ひぇえぇそれは良かったです!ありがとうございます!! (2020年4月1日 18時) (レス) id: d8555eea61 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - 幽子さん» ありがとうございます!!!! (2020年4月1日 18時) (レス) id: d8555eea61 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - ふぉー!!!私も薄桜鬼好きです!小説全巻読みました!w (2017年7月5日 23時) (レス) id: 60be4dabfa (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 面白い♪ (2016年12月11日 22時) (レス) id: 27de01e27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくふく | 作成日時:2015年10月15日 0時