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「蜜柑ちゃん、大丈夫？！」
開いたドアから鳴海が応接室へと入って来た瞬間、蜜柑は泣きながら鳴海に駆け寄り抱きついた。
「棗！流架！」
割れた窓に足をかけている二人を咎める様に、岬が声をあげた。
棗は流架が姫抱きしているAの頭を撫でながら、バカにした様に蜜柑を見てこう言った。
「じゃあな、セクハラ水玉パンツ。二度とAに触んじゃねえぞ。」
「へ…？」
そう言って摘み上げていたパンツを床へと落とし、流架とAと共に棗は窓から飛び降り逃げて行った。
「…脱がされちゃったんだ。」
鳴海のこの一言で事の次第を知り、蜜柑は学園に響き渡る程の大声で叫んだ。
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───────その頃。
窓から飛び降り逃げた三人は、北の森にいた。
「A、起きないね。」
「チッ…ナルの野郎に散々な目にあわされたからな。」
その時の事を思い出しているのだろう。思い切り顔を歪めた棗に、流架は苦笑いをこぼした。
『んん…』
「あ、A！…大丈夫？」
『るか…うん。まだちょっと頭くらくらするけど…平気。』
「少し休んでから戻るか。」
『うんっ！ほら、棗も流架も！』
そう言ってAは、大きな木ノ下で大の字になる。そして、ただ座ったままの棗と流架の腕を引っ張りバランスを崩させ、二人も自分と同じように大の字にさせ、寝転ばせた。
「…今日も失敗したね。」
『うん…』
「ああ、でも必ずいつかここを出よう。必ずだ。」
棗はAの手をギュッと握りしめる。それに応える様に、Aもギュッと握り返す。
『…うん。いつか、必ず。』
「A、俺と流架がお前に外の世界を見せてやる。なあ？」
「うん。もう少しの辛抱だ。いつか…必ず。」
『ありがとう…棗も流架も、大好き！』
「好きとか、簡単に言ってんじゃねえよ。」
「そうだよ、A。俺達以外に言っちゃダメだからね。」
『ふふ、はーい。』
そう言って三人は、いつか来るその日を想い、ゆっくりと目を閉じた。
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名無し67465号(プロフ) - とっても面白いです！！3人の関係とか…ナルの今後とかほんとに楽しみです！更新待ってます！ (6月10日 1時) (
レス) @page40 id: 4d7900bf24 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私、愛され&逆ハー大好物なので嬉しいです！学園アリスのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 6時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
ＭＩＭＩ(プロフ) - とっても面白かったです!忙しいと思いますが、続き読むの楽しみにしてます!! (2020年6月25日 6時) (レス) id: f110a4bf7d (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 学園アリス、初めて読んだけどとても面白かったです。お忙しいとは思いますが、無理をせずに更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年4月18日 22時) (レス) id: 314144f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
Σ(・д・) - とっても面白いです！続き頑張って下さい！ (2018年2月26日 22時) (レス) id: b4b3e9b57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マダム・リリー x他1人 | 作成日時：2017年1月21日 6時
