１７話 ページ18
Aはその日から日記を持ち歩くようにしていた。
どんな時でも肌身離さず…
そして、夜に日記が勝手に開くとそれはトムからの呼び出しの合図だった。
ある晩_________
日記は開く事はなく、Aは談話室で本を読んでいた。
この頃、談話室は静かだった。
だが、静かな談話室にいつもの3人がやって来た。
ドラコ、クラップ、ゴイルだ。
最近はドラコはAに嫌味を言うことはほとんどなかった。
嫌味ではなく、何故だか、彼にしては優しい言葉を掛けて来るようになった。
Aにとってそれは逆に不審だった。
彼らは談話室に来ると、秘密の部屋について語り出した。
ハリーがパーセルタングであることが明らかになった事で、ハリーはスリザリンの継承者だと疑われていた。
でも、秘密の部屋を開けようとしているのはハリーではなくトムだ。
彼らの様子を見ていると、普段のクラップとゴイルとは様子が違うような気がした。
ドラコ「Aはどう思う」
Aは急な振りに驚いた。
「なんの話をしているのか分かりません」
ドラコ「誰がスリザリンの継承者だと思う？」
その答えはトム・リドルだ。
「………知りませんよ」
Aはこの話はあまりしたくなかった。
だから、足早に自分の部屋に帰った。
私は知らない…
私は知らない…
そう心の中で何度も唱えた。
Aはトムが自分を使って秘密部屋を開け、何か恐ろしいことをしようとしていることに薄々感づいていた。
でも、それを考えると誰かに助けを求めてしまいそうになる。
そうしたら、ジニーが殺されてしまう。
だから、Aは唱え続けた。
「……何も知らない」
そう何度も呟いていると、頭の中ではトムの声が聞こえる。
トム"いい子だ。君は何も考える必要はない"
トムの声はAにとって恐怖だった。
Aは耳を塞ぐが、その声は外からではなくAの内から聴こえてくるものであり、意味はなかった。
それから数日後__________
Aは目を覚ますが、酷く怯えていた。
辺りはまだ薄暗く、静かだった。
さっき見ていた起こった事が夢なのか現実なのかもAには分からなかった。
さっき起こった事とは___
疲れが溜まっていたAはトムの本を見ることなく早い時間に眠りについた。
そして、夢にはトムが出てきた。
彼は酷く怒っている様子だった。
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とらんぺっと(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2017年12月2日 13時) (
レス) id: 85697b0f87 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続き気になるのでどんどん更新頑張って！！ (2017年11月18日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - とってもいいです！！最高！続きがとっても気になります！更新頑張って下さい!!応援しています!! (2017年11月16日 19時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
鳳仙花(プロフ) - 面白いです！！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月12日 0時) (レス) id: cf3b027cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2017年11月11日 17時
