１６話 ページ17
「私の体を貸すことは出来ません」
トムは無表情だった。
「私はあなたを信用できないです」
トム「残念だよ…ジニーを助ける力になれなくて」
トムは"でも"と話を続けた。
トム「ジニーより君の方が頼りになりそうだ」
Aはトムの話の意図が理解できなかった。
トムはAの目の前に来ると、再び口を開いた。
トム「君の想像通りさ_________
僕がジニーを操った」
Aは驚きはしなかったが、表情を曇らせた。
「何のためにそんな事をしたのです？」
トム「秘密の部屋を開けるためさ」
秘密の部屋と聞いて、ミセスノリスの事件を思い出した。
あの時走って逃げたのは操られたジニーだったのか。
そう考えるとトムが憎らしく見えてきた。
「秘密の部屋を開けて何になるんです？」
トム「君は随分と聞きたがりのようだね」
その声はさっきとは異なり、冷酷だった。
Aは少しばかり恐怖を感じた。
トム「君が僕の言う通りにするのなら、ジニーには金輪際関わらない。でも、君が言う通りにしないのなら僕はジニーを_____
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殺す」
Aはトムのこの言葉は"本気だ"と悟った。
トムは本気でやる。
Aの選択はすぐに決まった。
「分かりました。言う事を聞きます。その代わり、絶対にジニーに手を出さないで下さい。」
トムの少し口角は上がった。
トム「君はやはり僕を裏切らない解答をしてくれるね。君が言う通りにしてくれればジニーには何もしないよ」
「はい…」
トムは考えた素振りを見せた。
トム「今夜、僕に君の体を貸して」
Aは一瞬、拒否しようとしたが、自分の立場を考え、頷いた。
トムはAの後ろに回りAの耳元で呟いた。
トム「君は何も考えなくていい。ただ、________」
Aはトムに支配された。
気が付くと辺りは明るく、自分のベッドで寝ていた。
枕元には例の本が置いてあり、Aは昨晩の事を思い出した。
Aはあの後どうなったのか覚えていなかった。
ただ、寝たのに疲れが取れていないような疲労感だけが残っていた。
朝食を済ませるために大広間へ行くと、ドラコがハリーへの愚痴をこぼしていた。
ドラコ「まさかパーセルタングだったとはな。」
Aはパーセルタングという言葉を初めて耳にした。
どうやら昨晩、2年生は特別授業で決闘をやっていたらしい。
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とらんぺっと(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2017年12月2日 13時) (
レス) id: 85697b0f87 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続き気になるのでどんどん更新頑張って！！ (2017年11月18日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - とってもいいです！！最高！続きがとっても気になります！更新頑張って下さい!!応援しています!! (2017年11月16日 19時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
鳳仙花(プロフ) - 面白いです！！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月12日 0時) (レス) id: cf3b027cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2017年11月11日 17時
