１２話 ページ13
まともにクィディッチを見れなくてガッカリしていたAは寮に戻ろうと廊下を歩いていた。
廊下を歩いている途中、何度溜息を吐いただろうか…
何度目かの溜息を吐いた時、曲がり角で誰かと衝突した。
Aは尻餅をつき、目を開けるとぶつかった相手はジニーだった。
ジニー「A…」
「ジニー…」
2人は立ち上がると落ちた物を拾った。
Aは何も持っていなかったが、ジニーは本を数冊持っていた。
落ちた本の中に、見た事のある古びた本があった。
それは、ルシウス・マルフォイから貰った要らないものだった。
「…ジニー、これ」
Aがそう呟き、本を拾おうとすると、
ジニーは慌ててその本を拾った。
その行動にAは疑問をおぼえた。
その本はそんな大切な物になっていたのか？
ただの要らないものだった筈…
「？…大丈夫ジニー」
それに久しぶりにジニーを近くで見て、双子であるAは気が付いた_____
なんだかとても窶れている。
ジニー「あ、うん大丈夫」
やっぱり、ミセスノリスを石にしたのはジニーなのではないか……
でも、石にするくらいでこんなに窶れるだろうか。
あの本に何かあるのだろうか。
ジニー「じゃあ、私行くね」
Aが考え事をしているとジニーはそう言った。
「待って！」
何かがおかしい気がした。
ジニー「何？A」
「その本、私に貸して」
ジニーは"なぜ？"と聞いた。
「勉強で使う紙がなくなっちゃって…」
するとジニーは案外あっさりと本を渡してくれた。
ジニー「相変わらず勉強熱心なんだね」
「ありがとう」
Aは貰った本を抱えて、寮に向かった。
談話室はクィディッチに負けたせいであまり良い空気ではなかった。
それにドラコや、その周りのクラップ、ゴイル、パンジーが居なかった。
さっきのクィディッチで箒から落ちたドラコを医務室でみているのだろう。
Aにとってはそっちの方が好都合だった。
ジニーから貰った古びた本を眺めた。
表紙をめくるとトム・マールヴォロ・リドルと書いてあった。
誰？
ルシウス・マルフォイの物ではないのか…
それに、どのページも空白のままだ。
ジニーはまだ使っていないのか？
Aは自分の羽根ペンとインクを取り出し、空白のページに自分の名前を書いた。
"A・ウィーズリー"
すると驚く事に、書いた文字は紙の中に染み込んで消えた。
そして、さらにAは驚かされた。
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とらんぺっと(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2017年12月2日 13時) (
レス) id: 85697b0f87 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続き気になるのでどんどん更新頑張って！！ (2017年11月18日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - とってもいいです！！最高！続きがとっても気になります！更新頑張って下さい!!応援しています!! (2017年11月16日 19時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
鳳仙花(プロフ) - 面白いです！！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月12日 0時) (レス) id: cf3b027cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2017年11月11日 17時
