5話 ページ7
血の付いた自分の手を見て、Aは笑った。
『あんた、その格好…』
『お兄ちゃんやめて！！』
『あ"ぁぁぁぁーーー』
『お前なんて生まr…』
自分の両親、兄、妹弟たちの断末魔を思い出す。
壁や床には血が。
懐かしさもなにもない。
腹が満たされて満足だった。
Aは屋根の上で月明かりを浴びていた。
「…………」
周りの家にも美味しそうな霊気がたくさん。
喰べちゃおうか…
そう思ったが、
鬼1「お前、見た事がない顔だな。どっから来た」
Aのいた屋根に別の空間ができ、そこから鬼が上半身だけ出していた。
鬼2「ここは俺の食い場だ！荒らすんじゃねえ！！」
そう言ってもう1人の鬼がAに向かって来たが、Aは簡単にそれを避けると、屋根を降りた。
鬼殺隊が向かって来ている。
あの程度の霊気であれば俺の相手にもならないが、
なぜ人間の霊気と鬼の霊気が一緒に？
まぁ、どうでも良い。
「ちょっとお腹が空いてたんでね。もうここには来ないよ」
そう言ってAは一瞬にしてその場から姿を消した。
炭治郎side＿＿＿＿＿＿
夜になると女の人が居なくなると聞いて、
ここに来た。
確かに鬼の匂いが昼間からしていた。
でも、さっきは昼間とは違う鬼の匂いがした。
この匂いは……
あの時家に残っていた匂いとすごく似ている気がした。
炭治郎は匂いがする方に急いで走った。
炭「！！ッ＿＿＿…」
炭治郎が目にしたのは、玄関が破られ、中では壁や床に血が飛び散り、ぐちゃぐちゃの状態の死体だった。
この光景が、あまりにもあの日に似ていた。
炭治郎は口に手を当て、声も出せなかった。
それと同時に強い怒りを覚えた。
後を追って来た和巳もこの光景を見て、
気分を害した。
和巳「そんな………」
炭治郎は匂いに集中した。
微かにここには鬼舞辻無惨と似たような匂いがするが、それよりも近くに鬼がいる。
匂いが1番強い所に刀を刺すと、女の人が見えた。
炭治郎は女の人を鬼から奪った。
Aside＿＿＿＿＿＿
鬼になってから初めての外、そして、久しぶりの鬼殺隊。
それに、鬼を連れている鬼殺隊だ。
Aはかなり離れた所から炭治郎たちを見ていた。
さっきの鬼たちより鬼殺隊の方が優れている。
あの鬼殺隊が連れている鬼は………
あぁ、そうか。
あの時、俺が守れなかった女の子か。
鬼になったんだね。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください！ (2022年9月26日 20時) (
レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2019年12月23日 2時
