3話 ページ5
Aside＿＿＿＿＿＿
鬼となってから2年の時が過ぎた。
人間は欲深い生き物だ。
１つのものを手に入れたら後にまた他ものが欲しくなる。
俺は、誰かに必要とされることをずっと求めていた。
そして、それは鬼殺隊に入り達成された。
だが、鬼になってしまった俺に鬼殺隊に居場所はなくなった。
もう、
鬼殺隊には俺を必要としてくれる人はいない。
それなら、今の居場所で無惨様の役に立ち、必要とされることを選んだ。
誰にも必要とされないことが1番怖い。
誰かに必要とさせるように強くなって鬼として生る。
だから、人を喰べた。
猗窩座「はっ、前まで鬼殺隊だった奴とは思えないな」
猗窩座にはよく言われるが、
もう人間の頃の事なんてどうでも良かった。
無惨様は俺にまだ命令を下したことがない。
それに、鬼になってからこの城を出た事がまだない。
ただ、鳴女という琵琶の女が俺に人間を与えてくれた。
2年間でどのくらい食べただろうか…
すでに、Aにとって、人間とはただの食べ物となっていた。
この城から出られないのは窮屈だが、
猗窩座や童磨と手合わせして身体を鍛えている。
ただ、Aの身体の回復速度は他の鬼と比べると遅かった。
今日は童磨に手合わせをしてもらう。
童磨「やぁやぁ、今日も一生懸命なAに俺が相手して上げるぜ」
童磨は強い。
よく手足を吹っ飛ばされる。
今日も吹っ飛ばされた。
右腕を吹っ飛ばされ、回復を待っていると、
童磨はAの飛んだ右腕を持って言った。
童磨「本当に回復するのだけは遅いんだな〜。
この腕なんて、人間みたいに細いぜ」
と言って"食べたら意外と美味かったりして"と付け足し、童磨は飛んだAの右腕に齧り付いた。
「人間ちゃんと食べてr(童磨「意外と美味いな」
童磨の目付きが少し変わった気がした。
童磨「本当に人間と変わらないくらい美味いぜ。一体何者なんだ？」
「ただの鬼だ」
そうは答えたものの、鬼って美味しいのか疑問だった。
その後童磨は用ができたと、どこかへ行った。
暫くすると、琵琶の音と共に無惨様が来た。
Aは以前とは異なり、鬼舞辻無惨には忠実に従うようになった。
Aは頭を下げ、
鬼舞辻はAを真っ直ぐに見た。
鬼舞辻「顔を上げろ」
そう言われ、顔を上げると顎を持ち上げられた。
鬼舞辻はAの眼をジッと見た。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください！ (2022年9月26日 20時) (
レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2019年12月23日 2時
